1: まぜるな!キケン!! 2023/10/30(月) 07:28:11.88 ID:MwspKAtH
ー前略ー
なぜイスラエルはハマスの奇襲攻撃を察知できなかったのだろうか。
典型的な情報の失敗だ。情報機関は可能性を警告し、直前には動きをとらえていたし、周辺国からは関係する情報が伝えられていたが、
ネタニヤフ政権はなす術もなくやられた。イスラエルの情報の失敗から教訓を得るべきだとの主張があふれているが、
それらには肝心なものが欠けている。
いくら予算を投資したとしても、技術情報の水準が高くても、政府が無能だったら何の役にも立たないということだ。
情報の失敗は分裂からはじまる。イスラエルの極右政治が作り出した分裂が、ハマスに活動の隙間を提供した。
国民の分裂はいつも政府の中でも生じる。情報機関同士の関係も同様だ。
今回はモサド、軍の情報機関、そしてシンベト(Shin Bet。国内情報を収集する機関)の協調ができていなかった。
情報の属性のせいで概して情報機関は競争し、情報を共有しようとしないが、極右政治のコミュニケーション不在と
一方主義のせいでその調整がなされていなかったのだ。
ー中略ー
情報の失敗は情報の収集ではなく、主に情報の分析過程で発生する。最も重大なのは偏見だ。
偏見は他の可能性を排除し、自分の主張に有利な情報ばかりを積み上げるため、結局は確証バイアスがかかってしまう。
情報の失敗の後には常に情報収集予算を増やすべきだとの主張がなされるが、技術情報力がいくら上がっても、
人工知能技術を導入したとしても、偏見を排除しなければ何の役にも立たない。分析の失敗はいつも機械ではなく人がおかすのだ。
実用ではなく理念を追求する極右勢力は、偏見という培地で生まれ育つ。
彼らは歴史を歪曲し、事実を認めず、多様性を嫌悪し、頻繁にうそをつく。偏見という色眼鏡をかけていると、
現実の変化を読み取るのは困難になる。当然にも、問題を起こすことにかけては名人だが、問題を解決する能力はない。
理念と無能の相関関係は明らかだ。
原因を取り除かなければ情報の失敗は繰り返される。
極右は概して、失敗を認め、危機を国民統合の契機とするのではなく、怒りを動員する。怒りは理性とはかけ離れており、判断力を曇らせる。
9・11同時多発テロ後、ブッシュ政権は怒りを動員してアフガニスタンとイラクを侵略した。どちらの戦争も莫大なコストがかかり、
米国社会に深い傷を残したうえで戦争以前に戻った。
9・11テロの情報の失敗とイラク戦争の情報の失敗とは、怒りという橋でつながっていることを忘れてはならない。
ネタニヤフ政権も、ガザ地区への進撃が怒りにもとづいているのなら、それは別の情報の失敗へとつながるだろう。
極右は国内では民主主義を危機に陥れ、嫌悪をあおり、統合の政治ではなく分裂の政治を助長する。
民主主義は確執を認めたうえで、制度の中でのコミュニケーションで解決しようとするが、
極右は極端な敵意を持ち、意見が異なる相手を根絶の対象と考える。
外交的には利益ではなく理念を追求し、平和ではなく暴力を追求する。
世界各地で縫合されていた対立が戦争へとつながる混沌の時代だ。
朝鮮半島情勢を安定的に管理するためには、慎重かつ柔軟でなければならない。過剰な理念では、急変する現実において安全は守れない。
イスラエルの教訓から我々は何を学ぶべきか。理念は政策ではなく、怒りは戦略ではないのだ。
キム・ヨンチョル|元統一部長官・仁済大学教授 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
全文はソースから
登録:2023-10-30 01:46
https://japan.hani.co.kr/arti/opinion/48219.html
なぜイスラエルはハマスの奇襲攻撃を察知できなかったのだろうか。
典型的な情報の失敗だ。情報機関は可能性を警告し、直前には動きをとらえていたし、周辺国からは関係する情報が伝えられていたが、
ネタニヤフ政権はなす術もなくやられた。イスラエルの情報の失敗から教訓を得るべきだとの主張があふれているが、
それらには肝心なものが欠けている。
いくら予算を投資したとしても、技術情報の水準が高くても、政府が無能だったら何の役にも立たないということだ。
情報の失敗は分裂からはじまる。イスラエルの極右政治が作り出した分裂が、ハマスに活動の隙間を提供した。
国民の分裂はいつも政府の中でも生じる。情報機関同士の関係も同様だ。
今回はモサド、軍の情報機関、そしてシンベト(Shin Bet。国内情報を収集する機関)の協調ができていなかった。
情報の属性のせいで概して情報機関は競争し、情報を共有しようとしないが、極右政治のコミュニケーション不在と
一方主義のせいでその調整がなされていなかったのだ。
ー中略ー
情報の失敗は情報の収集ではなく、主に情報の分析過程で発生する。最も重大なのは偏見だ。
偏見は他の可能性を排除し、自分の主張に有利な情報ばかりを積み上げるため、結局は確証バイアスがかかってしまう。
情報の失敗の後には常に情報収集予算を増やすべきだとの主張がなされるが、技術情報力がいくら上がっても、
人工知能技術を導入したとしても、偏見を排除しなければ何の役にも立たない。分析の失敗はいつも機械ではなく人がおかすのだ。
実用ではなく理念を追求する極右勢力は、偏見という培地で生まれ育つ。
彼らは歴史を歪曲し、事実を認めず、多様性を嫌悪し、頻繁にうそをつく。偏見という色眼鏡をかけていると、
現実の変化を読み取るのは困難になる。当然にも、問題を起こすことにかけては名人だが、問題を解決する能力はない。
理念と無能の相関関係は明らかだ。
原因を取り除かなければ情報の失敗は繰り返される。
極右は概して、失敗を認め、危機を国民統合の契機とするのではなく、怒りを動員する。怒りは理性とはかけ離れており、判断力を曇らせる。
9・11同時多発テロ後、ブッシュ政権は怒りを動員してアフガニスタンとイラクを侵略した。どちらの戦争も莫大なコストがかかり、
米国社会に深い傷を残したうえで戦争以前に戻った。
9・11テロの情報の失敗とイラク戦争の情報の失敗とは、怒りという橋でつながっていることを忘れてはならない。
ネタニヤフ政権も、ガザ地区への進撃が怒りにもとづいているのなら、それは別の情報の失敗へとつながるだろう。
極右は国内では民主主義を危機に陥れ、嫌悪をあおり、統合の政治ではなく分裂の政治を助長する。
民主主義は確執を認めたうえで、制度の中でのコミュニケーションで解決しようとするが、
極右は極端な敵意を持ち、意見が異なる相手を根絶の対象と考える。
外交的には利益ではなく理念を追求し、平和ではなく暴力を追求する。
世界各地で縫合されていた対立が戦争へとつながる混沌の時代だ。
朝鮮半島情勢を安定的に管理するためには、慎重かつ柔軟でなければならない。過剰な理念では、急変する現実において安全は守れない。
イスラエルの教訓から我々は何を学ぶべきか。理念は政策ではなく、怒りは戦略ではないのだ。
キム・ヨンチョル|元統一部長官・仁済大学教授 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
全文はソースから
登録:2023-10-30 01:46
https://japan.hani.co.kr/arti/opinion/48219.html
引用元: ・【ハンギョレコラム】 極右はなぜ安保に無能なのか? [10/30] [仮面ウニダー★]
【極左の自己紹介だろう 【ハンギョレコラム】 極右はなぜ安保に無能なのか? [10/30] [仮面ウニダー★]】の続きを読む