1: ジャン・ポール◆Vkp7zYl5.c 2016/03/16(水)17:35:11 ID:nIS

前略:今年1月、李世ドル(イ・セドル)九段(33)は中国人棋士・柯潔九段(18)に負けた。柯潔
九段は対戦前に、勝ちを確信し「伝説は終わった」と語った。後に、そのことに対して「気分を害し
たのではないか」と質問された李世ドル九段は若さゆえのことで理解できると答えた。彼自身も昔は
毒舌家で物議をかもした。彼は思慮深く慎重な30代になろうとしているようだ。アルファ碁との勝負
が契機となっている。予想に反する連敗にショックを受けたのか「人間が機械に従属させられる現れ」
との世間が興奮する中、彼は「李世ドルが負けたのであって、人間が機械に負けたわけではない」と
言った。自分以外なら勝てるかもしれないとの意味が込められている。


 翌日の第4局で貴重な1勝を挙げた李世ドル九段に向かって、ある記者が次のような質問をした。
「アルファ碁が李九段の棋譜を存分に研究したのとは違い、李九段はアルファ碁の棋譜を見るのにひ
どく制限がある中で出場した。情報の不公平という問題をどう思うか」。ここで李世ドル九段はこれ
までとは全く違う「らしくない」答えをした。「大きな問題だとは思わない。基本的には私の実力不
足のせいだ」

 今回のアルファ碁との対局シリーズで、李世ドル九段の発言サイクルは「自信→困惑→現実認定→
絶望→反撃成功→謙遜(けんそん)」という道をたどってきた。2月22日の第1回会見では「意義深い
対局に私が出ることになり光栄だ。人工知能はかなりのレベルに達したが、少なくとも今回は私を倒
すことができないだろう」と言った。5番勝負開始直前の3月8日の開幕会見でも、李九段は「もしかし
たら完封勝ちではないかもしれないが、私が勝利することには変わりない」と言った。

 実戦モードに入り、状況は予想外の方向に流れていった。負けが続いている間の李世ドル九段のコ
メントをまとめてみると、次の通りになる。「人が考えつかない手を打つので驚いた」(9日の第1局
で負けた後時、「序盤から一度もリードした場面がなかった。アルファ碁の完勝だ」(10日の第2局で
負けた時)。李九段は12日の第3局でも敗れ、3連敗を喫した後は、「無力さを見せて申し訳ない。極
度のプレッシャーに耐えきれなかった」と言い、罪人のように頭を下げた。

 「これまでの李世ドル」だったら、あのような姿を見せていただろうか。10-20代のころの李九段
は囲碁界には珍しい反逆児だった。昇段大会や囲碁リーグを欠場して支障を来したり、トップクラス
の棋士としては前例のない6カ月間の休職をしたりして混乱を招いた。囲碁界の大なり小なりの「事
件」の中心には、必ずと言っていいほど李九段がいた。問題発言も多かった。「不条理な出来事に対
する勇気ある反抗」というプラス評価もあったが、「行き過ぎた自己アピール」という批判もあった。

 ソフトな応対で謙虚になった李世ドル九段の変化を、単に年齢のためだけとは説明できない。今年
初めに柯潔九段の挑発的な発言から忍耐力を見せ始めた李世ドル九段の姿勢は、今回のアルファ碁と
の対局をきっかけにいっそう謙虚になった。感情のない機械との対局を通じ、謙遜と忍耐を学びつつ
あるということだ。「まだ機械なんかに負けていられない」というプライドの高い人間の囲碁界トッ
プスターを、人工知能が円熟味のある勝負師に変えたのだ。

李洪烈(イ・ホンリョル)囲碁専門記者

省略部の詳細はソースで
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/03/15/2016031500758.html

引用元: ・【韓国】人間対AI:感情ない人工知能から謙虚さを学んだ「反逆児」李九段:3連敗を喫した後、罪人のように頭を下げた[3/15]

【わかりあえないって大事だ【韓国】人間対AI:感情ない人工知能から謙虚さを学んだ「反逆児」李九段:3連敗を喫した後、罪人のように頭を下げた[3/15]】の続きを読む