1: まぜるな!キケン!! 2023/10/04(水) 08:45:03.18 ID:6CfrKHj1
またノーベル賞の季節がめぐって来た。1901年の最初の授与からの歴史も今や122年。生理学・医学賞、物理学賞、化学賞の受賞者が増えてきたことに伴い、統計を分析してノーベル賞の流れと現代科学の素顔を明らかにしようという研究も現れている。
何より統計で非常に目立つのは女性受賞者の少なさだ。韓国研究財団が2019年にまとめた科学分野のノーベル賞の分析報告書によれば、1901年から2018年までの607人の受賞者の97%は男性で、女性は3%に過ぎなかった。もちろん条件と環境のせいで女性科学者が少なかったからでもあるが、それでも行き過ぎた偏重の問題はノーベル財団も重視しているようだ。ノーベル財団は公式ウェブサイトに女性受賞者のページを設け、将来の女性科学者を激励している。科学界に進出する女性研究者が増えたことで、女性受賞者は過去100年間(1901~2000)で11人だけだったが、この22年間では13人出ている。
そして、単独受賞が多かった初期に比べ、共同受賞(最大3人)が増えているのも目につく。共同受賞のすう勢は1950年代以降に明確になり、最近は2、3人の共同受賞の方が一般的だ。共同研究が増え、似たような研究で多くの科学者が競争しつつ協力するという、最近の科学の特徴をよく示している。
ノーベル化学賞が次第に伝統的な化学の領域から脱しつつあるとの指摘も目を引く。最近ではDNAやたんぱく質のような生体分子を扱う生化学者が生理学・医学賞だけでなく化学賞を受賞する例がしばしば見られるが、このようなすう勢は化学賞本来の性格が薄まりつつあることを示しているという。米国の化学史研究者ジェフリー・シーマンはオンラインメディア「ザ・カンバセーション」への先日の寄稿で「受賞者を選定するノーベル化学賞委員会の生化学者の割合は、1910年代の10%から2000年代には50%に増加」していることをその背景として分析している。
「ノーベル賞受賞までのタイムラグ」は長期化している。科学ジャーナル「ネイチャー」は最近、受賞までにかかる期間は1960年代の2倍以上になっていると分析した論文を引用し、受賞者のほぼ半数が研究業績を発表してから20年待たなければならなかったと報道した。もちろんmRNAワクチンの研究者たちが3年で超高速受賞した今年のような例外もあるが、タイムラグの長期化はすう勢となっている。引用された論文によると、この10年間のタイムラグは化学賞で最も長く平均30年で、最も短い生理学・医学賞でも26年にもなる。「ネイチャー」は、現代科学においてはパラダイムを変えるほどの画期的な研究や発見が減っていることを示すシグナルかもしれないと解説する。
毎年10月になると、世界中のメディアが同時にノーベル賞に注目する。1世紀以上にわたって最高の権威を保ってきた科学賞だからだ。しかし、受賞だけが目標になってしまうと異様に執着していると思われてしまう。韓国の大学の外国人教授が、学内に掲げられている「ノーベル賞を受賞する方法」と題する討論会のバナーを見て「韓国に来るまで、このようなテーマの討論会は聞いたことがなかった」と語っていたことが思い出される。基礎研究環境を整え、支援しつつ待つという研究文化がまず強固になってこそ、それを土台として独創的な成果も得られるはずだ。
オ・チョルウ|ハンバッ大学講師(科学技術学)
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/47973.html
何より統計で非常に目立つのは女性受賞者の少なさだ。韓国研究財団が2019年にまとめた科学分野のノーベル賞の分析報告書によれば、1901年から2018年までの607人の受賞者の97%は男性で、女性は3%に過ぎなかった。もちろん条件と環境のせいで女性科学者が少なかったからでもあるが、それでも行き過ぎた偏重の問題はノーベル財団も重視しているようだ。ノーベル財団は公式ウェブサイトに女性受賞者のページを設け、将来の女性科学者を激励している。科学界に進出する女性研究者が増えたことで、女性受賞者は過去100年間(1901~2000)で11人だけだったが、この22年間では13人出ている。
そして、単独受賞が多かった初期に比べ、共同受賞(最大3人)が増えているのも目につく。共同受賞のすう勢は1950年代以降に明確になり、最近は2、3人の共同受賞の方が一般的だ。共同研究が増え、似たような研究で多くの科学者が競争しつつ協力するという、最近の科学の特徴をよく示している。
ノーベル化学賞が次第に伝統的な化学の領域から脱しつつあるとの指摘も目を引く。最近ではDNAやたんぱく質のような生体分子を扱う生化学者が生理学・医学賞だけでなく化学賞を受賞する例がしばしば見られるが、このようなすう勢は化学賞本来の性格が薄まりつつあることを示しているという。米国の化学史研究者ジェフリー・シーマンはオンラインメディア「ザ・カンバセーション」への先日の寄稿で「受賞者を選定するノーベル化学賞委員会の生化学者の割合は、1910年代の10%から2000年代には50%に増加」していることをその背景として分析している。
「ノーベル賞受賞までのタイムラグ」は長期化している。科学ジャーナル「ネイチャー」は最近、受賞までにかかる期間は1960年代の2倍以上になっていると分析した論文を引用し、受賞者のほぼ半数が研究業績を発表してから20年待たなければならなかったと報道した。もちろんmRNAワクチンの研究者たちが3年で超高速受賞した今年のような例外もあるが、タイムラグの長期化はすう勢となっている。引用された論文によると、この10年間のタイムラグは化学賞で最も長く平均30年で、最も短い生理学・医学賞でも26年にもなる。「ネイチャー」は、現代科学においてはパラダイムを変えるほどの画期的な研究や発見が減っていることを示すシグナルかもしれないと解説する。
毎年10月になると、世界中のメディアが同時にノーベル賞に注目する。1世紀以上にわたって最高の権威を保ってきた科学賞だからだ。しかし、受賞だけが目標になってしまうと異様に執着していると思われてしまう。韓国の大学の外国人教授が、学内に掲げられている「ノーベル賞を受賞する方法」と題する討論会のバナーを見て「韓国に来るまで、このようなテーマの討論会は聞いたことがなかった」と語っていたことが思い出される。基礎研究環境を整え、支援しつつ待つという研究文化がまず強固になってこそ、それを土台として独創的な成果も得られるはずだ。
オ・チョルウ|ハンバッ大学講師(科学技術学)
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/47973.html
引用元: ・韓国の大学の「ノーベル賞を受賞する方法」と題する討論会 外国人教授「韓国に来るまで、このような討論会は聞いたことがなかった」 [昆虫図鑑★]
【俗物そのもの - 韓国の大学の「ノーベル賞を受賞する方法」と題する討論会 外国人教授「韓国に来るまで、このような討論会は聞いたことがなかった」 [昆虫図鑑★]】の続きを読む