密陽（ミリャン）送電塔座込み場、早ければ明日強制撤去
市・警察、あなぐらなど8ヶ所対象
「多くの人材動員して迅速に執行」
住民たち『命を絶つ』荒々しい反発


慶南（キョンナム）密陽市（ミリャンシ）と警察が超高圧送電塔建設に反対する住民たちの座込み場などを早ければ11日撤去すると明らかにした。撤去過程で住民たちと警察、密陽市（ミリャンシ）公務員たちの間の摩擦が避けられなくて人命被害が憂慮される。

慶南（キョンナム）地方警察庁と密陽市（ミリャンシ）は9日、密陽（ミリャン）765kV送電塔建設を防ぐために住民たちが設置した座込み場とあなぐらを早ければ11日に行政代執行(行政上強制執行の一種類)を通じて撤去すると明らかにした。

密陽市（ミリャンシ）関係者は「昌原（チャンウォン）地方裁判所密陽（ミリャン）支援から11日朝6時から行政代執行ができる令状を受けた。密陽市（ミリャンシ）公務員100～200人を行政代執行に投じる計画」と話した。
慶南（キョンナム）地方警察庁関係者も「できるだけ短い時間に安全に行政代執行を終わらせるために20個中隊2000人余りの警察人材を動員する計画であり、この過程全部をマスコミに公開するだろう」と話した。

撤去対象は密陽市（ミリャンシ）山外・相同・府北面（プブックミョン）の101番、115番、127番、129番送電塔予定地にたてた座込み場4ヶ所と送電塔進入路にたてたあなぐら4ヶ所など全8ヶ所だ。こちらには送電塔建設に反対する住民と市民社会団体会員など100人余りが留まっている。
一部住民たちは撤去を防ぐことができなければ自ら命を絶つとして穴を掘っておいて首をくくる方法まで準備してある状態だ。

イ・ギェサム『密陽（ミリャン）765kV送電塔反対対策委員会』事務局長は「ただ一度も正しくなされた対話をしないまま押しつける式の工事を押し切って事故がおきるならばそのすべての責任を政府と韓国電力公社、警察、密陽市（ミリャンシ）が負わなければならないだろう。
今でも行政代執行を留保して、住民たちと対話で問題を解かなければならない」と話した。

韓電は現在作っている蔚山（ウルサン）新古里（シンゴリ）原子力発電所で生産する電気を慶南（キョンナム）昌寧郡（チャンニョングン）北慶南（キョンナム）変電所に送るために蔚山（ウルサン）蔚州郡（ウルチュグン）釜山（プサン）機張郡（キジャングン）
慶南（キョンナム）梁山市（ヤンサンシ）・密陽市（ミリャンシ）・昌寧郡（チャンニョングン）など5個の市・郡90.5km区間に765kV送電塔161個をたてる『765kV新古里（シンゴリ）～北慶南（キョンナム）送電線路建設事業』を2008年8月に着工した。最も長い区間に最も多い送電塔69基が立てられ
る密陽（ミリャン）ではこの事業に反対して住民2人が自ら命を絶った。

ハンギョレ新聞（韓国語）
http://www.hani.co.kr/arti/society/area/641585.html