韓国軍で北朝鮮とのサイバー戦を担当するサイバー司令部が運用する一部のコンピューターサーバーが９月中旬、外部から攻撃を受け、何らかのウイルスに感染していたことが１日、分かった。

　サイバー司令部が韓国野党議員に提出した資料で判明したと複数の韓国メディアが伝えた。

　情報流出やデータ破壊など具体的な被害があったかどうかは不明。韓国軍は北朝鮮の攻撃の可能性を疑っているという。

　韓国軍のパソコン通信網は、外部のインターネットにつながるものと、遮断されたものの２系統がある。今回狙われたサーバーは、外部に接続された通信網に入る陸海空軍部隊の約２万台のパソコンに対し、ウイルス対策ソフトを更新するなどの保安管理を行う。このサーバーを通じ多数のパソコンにウイルスが拡散している兆候が確認されたとメディアは報じている。（共同）

http://www.sankei.com/world/news/161001/wor1610010017-n1.html