1: ジャン・ポール◆Vkp7zYl5.c 2016/03/28(月)13:57:59 ID:Fa4
前略:韓国経済の成長の勢いが鈍ったと言われる。そこで国際通貨基金(IMF)の189カ国の
2015年のデータを調べてみた。1人あたりのGDPが韓国より大きく、成長率で上回る国は
スウェーデン、アイルランド、アイスランド、アラブ首長国連邦、カタール、ルクセンブルクの6カ
国であった。どれも小国で、一番大きのがスウェーデンの経済規模は韓国の35%にすぎない。
ルクセンブルクは4%、アイルスランドは1%にとどまる。
答えは出た。韓国よりも1人当たりGDPが多く、かつ経済規模が大きく、成長率も高い国は地球上に
ないということだ。韓国は近ごろ、さまざまな指標が顕著な下降曲線を描いているが、全世界的な不
況で苦戦しているのは他国も同じだ。IMFが経済先進国に分類する37カ国のうち、昨年3%を超える成
長率を記録した国はわずか7カ国で、半分近くの18カ国は1%台以下にとどまった。
自画自賛しようというのではない。未来を楽観視しようというのでもない。韓国は今、輸出の減少
が著しく、若者の失業率は記録的な高さとなっている。労働や教育など社会全般にわたる大胆な構造
改革をしなければ、かつての日本のような長期不況に陥ることは避けられない。構造的な低成長の入
り口にいるのは明らかなようだ。このままでは翼のないまま墜落しかねないという専門家の警告は、
決して大げさではないだろう。
こんなとき、大切なのは前向きな気持ちだ。未来に向けどういう姿勢で対処していくかによって、
がけっぷちに追い詰められることもあれば、逆に巻き返しのチャンスをつかむこともできる。今こそ
自信を失わず、国の難題を解決していけるという意志を強く持つべきだ。やる前から敗北・失敗する
かもしれないと考える敗北主義が広がれば、内部の葛藤(かっとう)も強まらざるを得ない。韓国の
成績は、まだ落第レベルまでは落ちていない。韓国よりも悲惨な成績表に頭をかきむしる先進国は多
い。少なくとも、韓国はマイナス金利のような「心肺蘇生術」に頼る境遇にはないではないか。
韓国は、今や高い成長を期待するには図体が大きくなりすぎたという事実を受け入れる必要がある。
経済規模は15年基準で世界11位だ。1980年代の原油安、低金利、ウォン安による好況期のように快走
する時代が再び到来するとはとても考えられない。私たちが歓声を上げていた高い成長の記憶は、頭
の中から消してしまう方がよい。過去の良い時代に対する過剰な郷愁は、未来を準備する上では毒と
なる。これからは規模の成長よりも質的な変化に焦点を当て、健全な経済体質を長く維持できる方法
を模索すべきだ。そして、絶望ばかりを語っていては絶望に早く近づいてしまうものだ。絶望ではな
く希望を語ってこそ、道が開ける。
孫振碩(ソン・ジンソク)経済部記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/03/25/2016032501978.html
2015年のデータを調べてみた。1人あたりのGDPが韓国より大きく、成長率で上回る国は
スウェーデン、アイルランド、アイスランド、アラブ首長国連邦、カタール、ルクセンブルクの6カ
国であった。どれも小国で、一番大きのがスウェーデンの経済規模は韓国の35%にすぎない。
ルクセンブルクは4%、アイルスランドは1%にとどまる。
答えは出た。韓国よりも1人当たりGDPが多く、かつ経済規模が大きく、成長率も高い国は地球上に
ないということだ。韓国は近ごろ、さまざまな指標が顕著な下降曲線を描いているが、全世界的な不
況で苦戦しているのは他国も同じだ。IMFが経済先進国に分類する37カ国のうち、昨年3%を超える成
長率を記録した国はわずか7カ国で、半分近くの18カ国は1%台以下にとどまった。
自画自賛しようというのではない。未来を楽観視しようというのでもない。韓国は今、輸出の減少
が著しく、若者の失業率は記録的な高さとなっている。労働や教育など社会全般にわたる大胆な構造
改革をしなければ、かつての日本のような長期不況に陥ることは避けられない。構造的な低成長の入
り口にいるのは明らかなようだ。このままでは翼のないまま墜落しかねないという専門家の警告は、
決して大げさではないだろう。
こんなとき、大切なのは前向きな気持ちだ。未来に向けどういう姿勢で対処していくかによって、
がけっぷちに追い詰められることもあれば、逆に巻き返しのチャンスをつかむこともできる。今こそ
自信を失わず、国の難題を解決していけるという意志を強く持つべきだ。やる前から敗北・失敗する
かもしれないと考える敗北主義が広がれば、内部の葛藤(かっとう)も強まらざるを得ない。韓国の
成績は、まだ落第レベルまでは落ちていない。韓国よりも悲惨な成績表に頭をかきむしる先進国は多
い。少なくとも、韓国はマイナス金利のような「心肺蘇生術」に頼る境遇にはないではないか。
韓国は、今や高い成長を期待するには図体が大きくなりすぎたという事実を受け入れる必要がある。
経済規模は15年基準で世界11位だ。1980年代の原油安、低金利、ウォン安による好況期のように快走
する時代が再び到来するとはとても考えられない。私たちが歓声を上げていた高い成長の記憶は、頭
の中から消してしまう方がよい。過去の良い時代に対する過剰な郷愁は、未来を準備する上では毒と
なる。これからは規模の成長よりも質的な変化に焦点を当て、健全な経済体質を長く維持できる方法
を模索すべきだ。そして、絶望ばかりを語っていては絶望に早く近づいてしまうものだ。絶望ではな
く希望を語ってこそ、道が開ける。
孫振碩(ソン・ジンソク)経済部記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/03/25/2016032501978.html
引用元: ・【朝鮮日報コラム】経済規模世界11位の韓国に高度成長の再来はない[3/27]
【よかったよかった 【朝鮮日報コラム】韓国よりも1人当たりGDPが多く、かつ経済規模が大きく、成長率も高い国は地球上にない[3/27]】の続きを読む