1: ダーさん@がんばらない ★@無断転載は禁止 2017/02/21(火) 15:56:51.54 ID:CAP_USER
海をへだてた隣国として、日本と深いつながりを持つ国、大韓民国(以下、韓国)。昨年末の釜山の少女像設置に端を発した問題が続くなか、大陸への玄関口として古代から朝鮮半島との交流を担ってきた福岡は、どのような役割を果たせるのか。在福岡大韓民国総領事の金玉彩(キム・オクチェ)氏にお話を聞いた。
(聞き手:福岡県日韓親善協会副会長、ムライケミカルパック(株)代表取締役社長・村井正隆氏、弊社代表・児玉直)
失われてしまった国と国をつなぐパイプ
――総領事は外交部(日本の外務省に相当)にお入りになって、何年になりますか。
金総領事(以下、金) 20年以上になります。その間、東京の大使館に14年間勤務して、昨年の11月に在福岡大韓民国総領事館の総領事として赴任しました。昨年の9月までは大使館の公使として勤めていたんですよ。
――通常であれば、1度本国に戻られるところですが、珍しいですね。1965年の日韓基本条約が締結されたころは、日本の政治家も韓国の政治家もお互いに太いパイプを持ってさまざまな交渉を行っていました。しかし、世代交代が決定的となった時代のなかで、お互い和解をしようと思っても、一般国民の感情のエネルギーを調整しないとならない状態となっています。
在福岡大韓民国総領事館 総領事・金 玉彩 氏
金 韓国の昔の政治家は、植民地時代の小学校に通っていたなどで自然と日本語ができましたし、日本の文化を知っていた。また、日本の昔の政治家も中曽根康弘元総理をはじめ、歴史を知っていました。植民地時代に朝鮮人がどう扱われたかなども実際に見て知っていた。そういう方々は贖罪意識をある程度持っていましたね。そうではない方もいましたけれど。そこから自然と話し合いの場が設けられましたし、そういう方々が話し合いをするのなら、お互いに理解が早いですよ。
朴槿恵(パク・クネ)大統領の父にあたる、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の存在が大きいです。61年から79年まで韓国の権力を握っていた。日本の旧陸軍士官学校出身ということもあり、おそらく日本の明治維新やその後の発展をモデルとして韓国を変えようという考えで、日本との関係を重視していたと思います。そこに当時の政治家や財界人が一緒になって、自然と日本とのパイプが作られていきました。日本の一般の人でも現在80~90歳ぐらいの人たちは過去の植民地時代のことをわかっていますから、民間でもお互いに話し合いで決着できた。
実は今の韓国の国会議員も半分以上は「韓日議員連盟」に入っているんですよ。300人の国会議員のなかで、170~80名ぐらいは入っています。ただ、今の現役世代は日本語を話せない。日本側の政治家も韓国との関係や歴史を理解している人は少なくなっています。結局、通訳を介するか英語での話し合いになりますから、昔よりも意思疎通が難しくなっている。おそらく、これが政治家同士のパイプが途切れた原因だと思います。
そして、もう1点。昔は政治家が独自に動いていましたが、安倍晋三総理は官邸主導で全部やってしまうんですよ。これは韓国も同じ状態です。このやり方でも政治家や与野党の外交に関する認識が一致していれば問題はないのですが、韓国は一致していないという問題があります。
――与野党で外交の方針が違うことは、普通にありえることだと思いますが。
金 もちろん「韓国に対して強気で臨むべきだ」という与党の議員もいれば、「もう少し譲歩していい」という野党の議員もいらっしゃいます。しかし、現在の日本の場合は、自民党の安定した政権のなかで官邸主導の外交を行っているため、議会と政府の方針は一本化されています。今の韓国は、野党の方が数的には上なんですね。そして、野党が政策で政府・与党と歩調を合わせている状態とはいえません。そのため、政治家同士がやり取りをして、交渉をプラスに導くことが容易ではない。構造的に難しいですね。
――一昨年にソウルに行った際、日本の議員連盟の方々もいたのですが、共産党まで含めて、党派や考え方は違っても「韓国との関係をちゃんとしないと」という話をしていました。
金 今の韓国ではマスコミが「日本が悪い」と書けば、「我々は被害者だ」という認識で、そちらに雰囲気が流れてしまいます。一般の国民は冷静に「日韓の外交はどうなるべきか」ということまで考えていませんが、政治家はそこまで考えないといけないですね。
(つづく)
【文・構成:犬童 範亮】
ソース:NET-IB NEWS 2017年02月21日 10:42
http://www.data-max.co.jp/290221_ib1773_01/
(聞き手:福岡県日韓親善協会副会長、ムライケミカルパック(株)代表取締役社長・村井正隆氏、弊社代表・児玉直)
失われてしまった国と国をつなぐパイプ
――総領事は外交部(日本の外務省に相当)にお入りになって、何年になりますか。
金総領事(以下、金) 20年以上になります。その間、東京の大使館に14年間勤務して、昨年の11月に在福岡大韓民国総領事館の総領事として赴任しました。昨年の9月までは大使館の公使として勤めていたんですよ。
――通常であれば、1度本国に戻られるところですが、珍しいですね。1965年の日韓基本条約が締結されたころは、日本の政治家も韓国の政治家もお互いに太いパイプを持ってさまざまな交渉を行っていました。しかし、世代交代が決定的となった時代のなかで、お互い和解をしようと思っても、一般国民の感情のエネルギーを調整しないとならない状態となっています。
在福岡大韓民国総領事館 総領事・金 玉彩 氏
金 韓国の昔の政治家は、植民地時代の小学校に通っていたなどで自然と日本語ができましたし、日本の文化を知っていた。また、日本の昔の政治家も中曽根康弘元総理をはじめ、歴史を知っていました。植民地時代に朝鮮人がどう扱われたかなども実際に見て知っていた。そういう方々は贖罪意識をある程度持っていましたね。そうではない方もいましたけれど。そこから自然と話し合いの場が設けられましたし、そういう方々が話し合いをするのなら、お互いに理解が早いですよ。
朴槿恵(パク・クネ)大統領の父にあたる、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の存在が大きいです。61年から79年まで韓国の権力を握っていた。日本の旧陸軍士官学校出身ということもあり、おそらく日本の明治維新やその後の発展をモデルとして韓国を変えようという考えで、日本との関係を重視していたと思います。そこに当時の政治家や財界人が一緒になって、自然と日本とのパイプが作られていきました。日本の一般の人でも現在80~90歳ぐらいの人たちは過去の植民地時代のことをわかっていますから、民間でもお互いに話し合いで決着できた。
実は今の韓国の国会議員も半分以上は「韓日議員連盟」に入っているんですよ。300人の国会議員のなかで、170~80名ぐらいは入っています。ただ、今の現役世代は日本語を話せない。日本側の政治家も韓国との関係や歴史を理解している人は少なくなっています。結局、通訳を介するか英語での話し合いになりますから、昔よりも意思疎通が難しくなっている。おそらく、これが政治家同士のパイプが途切れた原因だと思います。
そして、もう1点。昔は政治家が独自に動いていましたが、安倍晋三総理は官邸主導で全部やってしまうんですよ。これは韓国も同じ状態です。このやり方でも政治家や与野党の外交に関する認識が一致していれば問題はないのですが、韓国は一致していないという問題があります。
――与野党で外交の方針が違うことは、普通にありえることだと思いますが。
金 もちろん「韓国に対して強気で臨むべきだ」という与党の議員もいれば、「もう少し譲歩していい」という野党の議員もいらっしゃいます。しかし、現在の日本の場合は、自民党の安定した政権のなかで官邸主導の外交を行っているため、議会と政府の方針は一本化されています。今の韓国は、野党の方が数的には上なんですね。そして、野党が政策で政府・与党と歩調を合わせている状態とはいえません。そのため、政治家同士がやり取りをして、交渉をプラスに導くことが容易ではない。構造的に難しいですね。
――一昨年にソウルに行った際、日本の議員連盟の方々もいたのですが、共産党まで含めて、党派や考え方は違っても「韓国との関係をちゃんとしないと」という話をしていました。
金 今の韓国ではマスコミが「日本が悪い」と書けば、「我々は被害者だ」という認識で、そちらに雰囲気が流れてしまいます。一般の国民は冷静に「日韓の外交はどうなるべきか」ということまで考えていませんが、政治家はそこまで考えないといけないですね。
(つづく)
【文・構成:犬童 範亮】
ソース:NET-IB NEWS 2017年02月21日 10:42
http://www.data-max.co.jp/290221_ib1773_01/
引用元: ・【福岡】日韓の真の和解と友好は九州・福岡から~在福岡大韓民国総領事館 総領事・金 玉彩 氏(前)[02/21] [無断転載禁止]©2ch.net
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