1: ジャン・ポール◆Vkp7zYl5.c 2016/02/21(日)18:05:20 ID:SDX

前略:中国共産党は共産主義による理想郷の実現を口実に権力を独占してきたが、自由主義市場経済
に移行した事で正当性を失った。そのため、民族主義を前面に正当性を取り戻そうとした。アヘン戦
争に惨敗してから日本が退くまで外部勢力に苦しめられたが、「百年国恥」を終わらせたのはアメリカ
であり、国民党だった。そのため「抗米援朝戦争」と彼らが呼ぶ朝鮮戦争で百年国恥を終わらせたと
主張する。


 中国が「抗米援朝戦争」で勝ったとすれば北朝鮮が韓半島(朝鮮半島)の主人でなければならない。
韓国が良い暮らしをして北朝鮮は没落した状況は、中国政権としてはただ困惑的するばかりだ。自身
の正当性を支える民族主義的歴史解釈を守るには中国政権は北朝鮮政権の崩壊でも防がなければなら
ない。

 もちろん中国は韓半島の分裂をひそかに喜んでいる。悪漢国家(rogue state)である
北朝鮮に対して影響力を持っているという事実は米国との交渉での“使えるカード”でもある。

 しかし、中国政権が北朝鮮政権をかばう最大の理由は北朝鮮政権の崩壊が中国に及ぼす影響だ。北
朝鮮で圧制的政権が崩れれば自由化の風が中国にも吹くようになるだろう。一国の革命は隣国にも革
命の気勢を巻き起こす。最近の例では「アラブの春」で、当局の恣意的取り締まりに死をもって抗議
したチュニジアの若い行商は閉鎖的なアラブ社会の圧制的政権を一気に崩した。先日は香港当局の行
商取り締まりが激しい反中国デモをまねいた状況は「天安門事件」の悪夢に苦しめられる中国政権の
寝覚めをより一層悪くしている。

 中国政権は堅実そうに見えるが、政治的全体主義と経済的自由主義が結びついた中国体制は深刻な
矛盾を抱いている。特に、共産党政権の利害と社会全体の利害が食い違う部分が大きくなる。北朝鮮
政権の保護もそのような部分の一つだ。北朝鮮政権の崩壊は中国社会に良い影響を広く及ぼすだろう
が共産党政権は当座の生存を心配させられる。

 だから中国政権は中国にお荷物にしかならない北朝鮮政権を大きな費用をかけて支える。その事実
を認めることはできないから、彼らは下心を隠そうとありとあらゆる演技をすることになる。北朝鮮
に対する自身の影響力がそれほど大きくないといつも強調し、さらに北朝鮮の侮辱的接待を買って出
る。北朝鮮が閉鎖的だから経済的制裁も効果は期待しにくいという論理も展開する。北朝鮮の脅威を
防止する「THAAD」が中国を威嚇すると言いがかりをつけて論点を曇らせる。

 このような中国政権の下心のため韓国では対応しにくい。すぐにできることは北朝鮮政権の維持と
核兵器の開発の間には有機的な関連がないと説得することだ。北朝鮮の核兵器開発は米国との関係を
揺さぶり、米国に追いつくために時間稼ぎをしようとしている中国の戦略に邪魔になる点も指摘しな
ければならない。

つづく

省略部の詳細はソースで
中央日報
http://japanese.joins.com/article/295/212295.html

引用元: ・【中央時評】中国の下心:「道徳武器」の重要性[2/20]

【宗主国様の悪口言っていいんですか!? 【中央時評】中国の下心:「道徳武器」の重要性[2/20]】の続きを読む