1: 蚯蚓φ ★@\(^o^)/ 2015/10/11(日) 01:03:13.55 ID:???.net
10月に日本から吹く風は、ありがたい風だ。歴史を捻じ曲げる日本の小・中・高校の教科書検定
結果を伝える「3月の風」とは違い、独島(日本名:竹島)が日本の領土だと言い張る防衛白書の
強引な主張を伝える「7月の風」とも違う。「10月の風」は、韓国の科学の現状と将来を考える機会
を与えてくれる。今年も日本からの「10月の風」は吹いてきた。5日には大村智・北里大学特別栄
誉教授にノーベル生理学・医学賞が、翌6日には梶田隆章・東京大学教授に同物理学賞が授与
されることが発表された。7日に発表された同化学賞の受賞者リストに、日本人の名がなかったの
はやや意外だった。ノーベル賞の受賞を待っている人が最も多い分野が化学分野だとされている
ためだ。
そのせいだろうか。「韓国の科学の現状と将来を考える1週間」はあっけなく過ぎ去った。ホットな
話題になったのはわずか2日間だった。歴史教科書の国定化をめぐる論議や、与野党内部の候
補者公認の権限について是非を問う声が、再び話題を独占している。日本の研究者がノーベル
化学賞も受賞し「スリーラン・ホームラン」状態になっていれば、事情は違っていたかもしれない。
一つの社会において、為政者や研究者、一般国民の科学に対する認識や姿勢はそう簡単に変わ
るものではない。
(中略:日本のノーベル賞は最近、地方大学卒業生が受賞するようになった)
韓国の国内総生産(GDP)に占める研究開発(R&D)への投資比率は世界1位だ。総額ベースで
はまだ日本の3分の1だが、経済規模や人口の差を考慮すれば、並大抵ではない。「ノーベル賞
の風」が吹くたびに半自動的に跳ね上がった研究費をめぐる闘争がやや落ち着いてきたのもその
ためではないだろうか。だが、お金を入れればコーヒーが出てくる自動販売機のように、研究費を
大量につぎ込んだところで、ノーベル賞はそう簡単にもらえるものではない。
ノーベル賞はゆっくりと成長する木であり、湿度や温度と太陽の光が調和して初めて芽を出す気
難しい種でもある。研究目標の設定や研究費の配分に当たって、将来を見通す視点が必要だ。ノ
ーベル賞の受賞者はその大部分が、20-30年前の研究実績によって決まる。逆に言えば、20-
30年後にも斬新(ざんしん)かつ重要な研究と思われるテーマを見つけなければならない。
大統領の鶴の一声で、研究目標や研究費が一気に変わってしまう後進的なスタイルは毒薬にし
かなり得ない。教育部(省に相当)の長官・次官の経験者が総長を務める大学に研究費を支給す
る不公平なシステムからも早く卒業すべきだ。教育部の事務官や係長、課長が下手な指揮をする
ことにより、現場の研究者たちを挫折させるような状況も、これからはなくしていかねばならない。
根本的なことは、研究者の姿勢や倫理意識の変化だ。自然科学部門のノーベル賞を受賞した
日本人21人のうち、大学の総長を夢見て、あちこちでのぞき見をしているといううわさが流れるよ
うな人は一人もいない。研究費の管理をめぐる不正で外部の干渉を招くこともない。あるときは競
争、またある時は協力しながら、共に日本をノーベル賞への道に導いた湯川秀樹氏(1949年受賞)
と朝永振一郎氏(65年受賞)は、研究実績だけでなく、研究者の品格と権威によって人々から尊
敬された。今年もまた日本からの「10月の風」に当たりながら、いろいろな考えが脳裏をよぎった。
姜天錫(カン・チョンソク)論説顧問

ソース:朝鮮日報/朝鮮日報日本語版<【コラム】日本人ノーベル賞受賞は韓国人にありがたい
知らせ>
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/10/2015101000785.html
結果を伝える「3月の風」とは違い、独島(日本名:竹島)が日本の領土だと言い張る防衛白書の
強引な主張を伝える「7月の風」とも違う。「10月の風」は、韓国の科学の現状と将来を考える機会
を与えてくれる。今年も日本からの「10月の風」は吹いてきた。5日には大村智・北里大学特別栄
誉教授にノーベル生理学・医学賞が、翌6日には梶田隆章・東京大学教授に同物理学賞が授与
されることが発表された。7日に発表された同化学賞の受賞者リストに、日本人の名がなかったの
はやや意外だった。ノーベル賞の受賞を待っている人が最も多い分野が化学分野だとされている
ためだ。
そのせいだろうか。「韓国の科学の現状と将来を考える1週間」はあっけなく過ぎ去った。ホットな
話題になったのはわずか2日間だった。歴史教科書の国定化をめぐる論議や、与野党内部の候
補者公認の権限について是非を問う声が、再び話題を独占している。日本の研究者がノーベル
化学賞も受賞し「スリーラン・ホームラン」状態になっていれば、事情は違っていたかもしれない。
一つの社会において、為政者や研究者、一般国民の科学に対する認識や姿勢はそう簡単に変わ
るものではない。
(中略:日本のノーベル賞は最近、地方大学卒業生が受賞するようになった)
韓国の国内総生産(GDP)に占める研究開発(R&D)への投資比率は世界1位だ。総額ベースで
はまだ日本の3分の1だが、経済規模や人口の差を考慮すれば、並大抵ではない。「ノーベル賞
の風」が吹くたびに半自動的に跳ね上がった研究費をめぐる闘争がやや落ち着いてきたのもその
ためではないだろうか。だが、お金を入れればコーヒーが出てくる自動販売機のように、研究費を
大量につぎ込んだところで、ノーベル賞はそう簡単にもらえるものではない。
ノーベル賞はゆっくりと成長する木であり、湿度や温度と太陽の光が調和して初めて芽を出す気
難しい種でもある。研究目標の設定や研究費の配分に当たって、将来を見通す視点が必要だ。ノ
ーベル賞の受賞者はその大部分が、20-30年前の研究実績によって決まる。逆に言えば、20-
30年後にも斬新(ざんしん)かつ重要な研究と思われるテーマを見つけなければならない。
大統領の鶴の一声で、研究目標や研究費が一気に変わってしまう後進的なスタイルは毒薬にし
かなり得ない。教育部(省に相当)の長官・次官の経験者が総長を務める大学に研究費を支給す
る不公平なシステムからも早く卒業すべきだ。教育部の事務官や係長、課長が下手な指揮をする
ことにより、現場の研究者たちを挫折させるような状況も、これからはなくしていかねばならない。
根本的なことは、研究者の姿勢や倫理意識の変化だ。自然科学部門のノーベル賞を受賞した
日本人21人のうち、大学の総長を夢見て、あちこちでのぞき見をしているといううわさが流れるよ
うな人は一人もいない。研究費の管理をめぐる不正で外部の干渉を招くこともない。あるときは競
争、またある時は協力しながら、共に日本をノーベル賞への道に導いた湯川秀樹氏(1949年受賞)
と朝永振一郎氏(65年受賞)は、研究実績だけでなく、研究者の品格と権威によって人々から尊
敬された。今年もまた日本からの「10月の風」に当たりながら、いろいろな考えが脳裏をよぎった。
姜天錫(カン・チョンソク)論説顧問

ソース:朝鮮日報/朝鮮日報日本語版<【コラム】日本人ノーベル賞受賞は韓国人にありがたい
知らせ>
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/10/2015101000785.html
引用元: ・【ノーベル賞】 10月に日本から吹く風・日本人ノーベル賞受賞は韓国人にありがたい知らせ/朝鮮日報コラム[10/10]
【お前等当分無理だわ 【ノーベル賞】 10月に日本から吹く風・日本人ノーベル賞受賞は韓国人にありがたい知らせ/朝鮮日報コラム[10/10]】の続きを読む