1: まぜるな!キケン!! 2020/02/17(月) 23:38:18.17 ID:CAP_USER
 新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎)の余波で旅行消費心理が冷え込み、飛行機を運航すればするほど赤字になる航空業界が、超低価格の爆弾セールに乗り出した。ソウル・仁川国際空港から日本の大阪・関西国際空港までの片道6000ウォン(約740円、燃油サーチャージなどは別途)の航空券まで登場した。正常運賃(割引などが適用される前に航空会社が定めた運賃)のわずか2%の値段だ。飛行機をガラガラのまま飛ばすわけにもいかず、乗客を1人でもいいから乗せたいというわけだ。

 航空業界が17日に明らかにしたところによると、2月は通常なら繁忙期に属するが、武漢肺炎の感染拡大懸念から需要が急減し、2-3月の日本路線の航空運賃は6000ウォン(約570円)まで下がった。イースター航空は、仁川-大阪区間の片道運賃を6000ウォンに、仁川-東京の片道運賃は1万5000ウォン(約1390円)に定めた。正常運賃はそれぞれ27万ウォン(約2万5000円)、31万ウォン(約2万8800円)であるため、その2.2-4.8%の価格ということになる。平日の乗客が少ない時間帯だけでなく、週末も同じ価格だ。

 運賃以外に追加される燃油サーチャージは8300ウォン(約770円)、航空施設利用料は2万8000ウォン(約2600円)だ。計4万2300ウォン(約3900円)で仁川発大阪行きの片道航空券を購入することができるのだ。運賃と燃料サーチャージを足した額(1万4300ウォン=1330円)より航空施設利用料のほうが高い。

 ティーウェイ航空とチェジュ航空も状況は似ている。ティーウェイ航空は仁川-大阪の片道が1万ウォン(約930円)、仁川-東京の片道が2万ウォン(約1860円)、チェジュ航空は仁川-大阪の片道が2万ウォン、仁川-東京の片道も2万ウォンなどとなっている。

 それでも反応は鈍く、飛行機を飛ばせば飛ばすほど赤字幅は拡大している。格安航空会社(LCC)各社の2月の週末平均予約率は日本路線が60%、東南アジア路線が45%ラインだ。航空業界では、正常の輸送費基準で搭乗率が75%に達してようやくプラスマイナスゼロになるとみている。正常運賃にはるかに及ばない価格である上、予約率も依然として低いため、旅客機を飛ばす分だけ赤字が出るという構造になってしまった。
 イースター航空の関係者は「通常なら特価航空券は発売開始直後に売り切れるが、今回のように安い航空券でも売れないのは初めて」と話した。また、別の航空会社の関係者は「ガラガラのまま飛ばすよりは、低価格で乗客が1人でも多く乗れば、一応機内サービスや手荷物の追加費用などで少しでも稼げるため、このような戦略を選んでいる」と話した。

 旅客機を運航する際に掛かる変動費の項目は、燃料費や社員の飛行手当、現地滞在費などだ。1万-4万ウォン台の輸送価格では燃料費にもならないというのが航空業界関係者の説明だ。

 予約率が高くないからといって、簡単に運休を決めることもできない状況だ。航空機を停めておくだけでも駐機費用が掛かる上、スロット(特定の時間帯に空港を利用する権利)を別の航空会社に奪われてしまう可能性があるため、既にスケジュールの決まっている路線の運航を中止するのは容易ではないというわけだ。

 あるLCCの関係者は「運休を決める際に最も心配されるのはスロットの既得権問題」だとして「単に費用の問題だけでなく、航空会社の競争力とも複雑に絡み合っているため、予約率が上がらない路線でも簡単に運休を決めるわけにいかない」と話した。

 ある航空会社の関係者は「過去にSARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)の問題が発生した際も、旅客需要は落ち込みはしたが、今はSNS(会員制交流サイト)や人的交流が当時に比べて活発になっており、需要への影響がはるかに大きいとみている」として「結局、旅行消費心理が改善しなければ、業況も反転しないため、低価格の航空券で集客しようとしているが、それさえも容易ではない状況」と話した。

チェ・ジヒ記者
朝鮮日報日本語版http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020021780273

2020/02/17 20:35

引用元: ・【来るな、帰れ】大阪行き航空券が740円、「涙の投げ売り」…「運航停止にできない」[2/17]

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