1: まぜるな!キケン!! 2022/06/04(土) 18:38:06.10 ID:CAP_USER
外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が6月3日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。天安門事件から33年を迎える中国の国内情勢について解説した。

天安門事件から33年、中国政府は事件を正当化

中国は6月4日、民主化運動が武力で弾圧された天安門事件から33年を迎える。中国外務省の報道官は2日の会見で、学生らの民主化要求を武力で弾圧し、多くの死傷者を出した1989年の「六四天安門事件」について「あの政治的な騒動」と表現した。その上で「すでに結論が出ている」と述べ、当時の政府の対応は正しかったとする、これまでの見解を踏襲した。

飯田)「六四」という語句は、中国国内ではキーワード検索もなかなかできないということです。

宮家)「リウスー」と言うのですが、6月4日のことはとても言えない。「33年」ということでなくても、中国政府は、今年(2022年)は特に緊張しているのではないでしょうか。状況としては、当時も学生が困っていたのです。将来のこと、就職のこと、物価のこと、そして、もちろん自由のこと。

中国の「最後の世代」
宮家)また同じようなことが起きつつあるのではないでしょうか。先日、ニューヨーク・タイムズを読んでいて面白い記事がありました。英語で言うと“Last Generation”、「最後の世代」という言葉が流行っているというのです。

飯田)最後の世代。

宮家)女性を中心に世論調査を行ったら、上海などがそうなのだけれど、「この国には将来がない。この国で子どもをつくりたくない、つくるのなら欧米に行き、そこで育てたい。だから、子どもを産まない」という女性が多いのです。それで「最後の世代」なのです。

飯田)なるほど。

宮家)もちろん33年前とは状況が違いますが、つい最近、コロナ禍の前までは中国経済も伸びていて、「中国は素晴らしい、欧米の自由主義はガタガタではないか。中国式の共産党の指導がいちばんうまくいくのだ」と言っていた。コロナ禍に入ったときも、最初はうまくやっていたので、「やはり中国の統治方法がいちばんいいのだ」と言っていたではないですか。

飯田)最初のうちはそうでした。

宮家)しかし、その後、上海などがロックダウンになってしまい、負の側面が徐々に出てきた。

博士号を持っている有名大学の卒業生でもいい就職口がない ~物価も高く、ロックダウンで自由もない
宮家)ウクライナの問題もあるのですが、それと呼応するかのように、物価が上がっているはずなのです。そして就職もできないらしいのです。Ph.D.(博士号)や修士号を持っている北京の有名大学の学生が、卒業して北京市の政府に雇われても、道を歩いて浮浪者を追い払う仕事しかないのだそうです。要するに、高学歴が飽和しているから、就職口がないのです。

飯田)博士号を取っているのに、ということですよね。

宮家)それは極端な例だとは思うのだけれど、そのくらい仕事がない。物価も高く、そもそもロックダウンで自由がないということがはっきりわかってしまった。

この状況で迎える党大会 ~水面下で起きていることは33年前と変わらない
宮家)こんなときに今年(2022年)、党大会があるのです。天安門事件が起きた33年前は、党内でもいろいろな意見があって、学生を支援した人たちがいたわけです。だからこそ、あれほど大きな事件になったのです。天安門事件は今後もいずれは検証されるでしょうが、今の中国政府が言うような「既に結論が出ている」なんて、とんでもないことです。

飯田)そうですね。

宮家)しかし、33年が経ち、現在はあのような形の政治的な大事件にはなりません。6月4日には何事も起きないですよ。何事も起きないけれど、水面下で起きていることは、33年前と変わらない部分がある。「その部分はしっかりやってもらわないと困る」と習近平さんは思っているでしょう。

飯田)あのころは胡耀邦氏など、開明的な指導者もいて希望があった。

宮家)ソ連が混乱から崩壊してね。そういう時期だったのです。中国の国内は、これから変わっていくと思います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6700eff4c2771b79b59e08fac02aeb59aea43227?page=1

引用元: ・【中国】博士号を取得しても浮浪者を追い払う仕事しかない 「天安門事件」から33年、中国の実情 [6/4] [昆虫図鑑★]

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