1: 蚯蚓φ ★@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 13:55:15.73 ID:???.net
 南北統一には二つの道がある。一つは武力統一、もう一つは平和統一(または平和的統一)だ。
武力統一は要するに戦争による統一だ。何百万人もの犠牲を前提とした統一には言及する価値
もなければ意味もない。われわれが望んでいるのは平和統一だ。

 平和統一にも幾つかの道がある。一つは南北の当事者の合意による統一だ。おそらく連邦制に
よる統一がモデルとなるだろう。もう一つは、周辺大国あるいは南北それぞれの背後で影響力を
行使する「大株主」諸国の合意による統一だ。この場合は一方の体制がもう片方の体制に吸収さ
れる形の統一となる。旧ソ連の同意と誘導によって引き起こされた東ドイツの自己崩壊と西ドイツ
への吸収が代表的な例だ。

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は今回の訪中の際「平和統一」を口にしたが、それはどちらのケー
スを念頭に置いたものだったのか。朴大統領は「今後、韓半島(朝鮮半島)の平和統一のために、
中国と共に協力していこうという話になった」として、その方法をめぐる「さまざまな論議」がすぐに
始まるかのような口ぶりで話した。朴大統領の述べた「平和統一」は、武力統一でも赤化統一(共
産主義による統一)でもなければ連邦制統一でもない、おそらく北朝鮮周辺国(中国・ロシア)の
「協力」と暗黙的な誘導による韓国主導の吸収統一を念頭に置いていたはずだ。

 しかし、中国側は異なることを言っている。「南北が対話を通じて関係を改善し、和解と協力を推
進しながら最終的に平和統一を実現することを歓迎する」というのだ。統一は韓国と北朝鮮が自
分たちで進めるものであり、中国が介入する問題ではないということを明言しているのだ。

 統一の問題で中国の役割を期待するのは、もともと幻想にすぎない。中国は北朝鮮の主導する
統一ならともかく、韓国の主導する統一はいかなる形であっても(平和的であれ武力を使う形であ
れ)容認できない。それは米国と軍事同盟を結んでいる国とは国境を接することができないという
中国の古い「安保第1条」に起因している。6.25戦争(韓国戦争)のとき中国の軍隊が後になって
参戦することになったのは、北朝鮮が敗れて米軍が鴨緑江・豆満江に布陣するという状況を見過
ごすことができなかったからだ。ヘンリー・キッシンジャー元米国国務長官の回想録には「6.25戦
争当時、国連軍が韓半島(朝鮮半島)の最もくびれた地点(半島東海岸の鎮南浦と元山)で北へ
の進軍をやめて休戦していたら、中朝国境は無事で、よって中共軍の介入は防げただろう」という
内容がある。これは中国が潜在的敵軍によって包囲されるという構図をいかに恐れていたかを物
語っている。今でも中国と国境を接している国はどこであれ、そこに米軍の軍事基地がある場合、
中国は公然と軍事介入に乗り出すだろう。

 これはほぼ全ての大国に適用される安全保障の論理だ。統一ドイツが旧ソ連と国境を接してい
たら、すなわち間にポーランドという緩衝地帯がなかったなら、ソ連は統一ドイツを容認しなかった
はずだ。ロシアがクリミア半島に侵攻し、ウクライナ騒乱を誘発したのも、そこに米国の軍事基地
が設置されるのを防ぐことができなかったからだ。今ロシアと国境を接している国で米国と軍事同
盟を結んでいる国はない。1960年代に米国のケネディ大統領がキューバを侵攻したのも、米国の
すぐそばにあるキューバがソ連のミサイル基地建設を許容したからだった。

 このような歴史上の実例に照らし合わせてみると、現在の中国はどんなに北朝鮮が面倒な存在
だとしても、米軍基地のある韓国が統一を主導する場合、それを容認することはできないだろう。
韓国が韓米同盟を破棄して米軍の撤退を断行するなら中国も態度を変えるかもしれないが、現在
の状況では中国は、緩衝地帯として北朝鮮の存在が必要だ。そうした意味でも、統一に向けた韓
国の努力に中国が「協力」することは考えられない。さらには、北朝鮮内部の政治的混乱によって
韓国主導による統一の可能性が開けたとしても、中国が北朝鮮に進駐して韓国による吸収統一
を阻止するだろうという見方も専門家の間では出ている。
>>2-5のあたりに続く

金大中(キム・デジュン)顧問
no title


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/09/28/2015092801280.html

引用元: ・【韓国】 中国は韓国主導の統一を望んでいない~今ロシアと国境を接している国で米国と軍事同盟を結んでいる国はない/コラム[09/29]

【もう無理ゲー宣言したのもおなじだなw 【韓国】 中国は韓国主導の統一を望んでいない~今ロシアと国境を接している国で米国と軍事同盟を結んでいる国はない/コラム[09/29]】の続きを読む