1: ねこ名無し ★@無断転載は禁止 2017/03/13(月) 05:25:42.40 ID:CAP_USER
チョ・ヨン・ムーンさん(75)は週に5日、1日9時間かけて韓国ソウル地下鉄の高齢者無料パスを使い、衣料品店や宝石店に荷物を運ぶ。年金支給額が生活費を下回ることが多く、高齢者の貧困が深刻化している韓国では、チョさんのように地下鉄を使って徒歩で荷物を運ぶ「お年寄り宅配サービス」で糊口(ここう)をしのぐ人が増えている。
無料パスが「武器」
「この仕事は楽ではない。特に、重い荷物を持って地下鉄の階段を上るのは大変だ。優先席の数は限られているので、何時間も立ちっぱなしのことも多い」とチョさんは語る。彼がこの仕事で得る収入は毎月50万ウォン(約5万円)ほど。妻との2人暮らしに必要な生活費の約半分にしかならない。
韓国の国民年金制度が確立されたのは1988年のことで、チョさんの加入期間では月額60万ウォンしか受給することができなかった。チョさんの苦境は、経済成長率が低下し高齢化が進むなか、同国が直面する人口統計学上の課題を浮き彫りにしている。年金支給額が産業によって大きく異なり、地方の年金基金の多くが赤字に陥っている中国など、近隣各国にとっても人ごとではない。
アジア開発銀行の主席エコノミスト、ドンヒョン・パーク氏は「アジア北部では人口構造の急速で大規模な変化が地域一帯に広がっているため、問題が悪化するだろう。かつて同地域の成長に大きく貢献した『人口ボーナス』(総人口に占める生産年齢層の割合が上がって経済成長力が高まる期間)は、既に『人口タックス』(高齢化が成長を阻害する期間)に転換した」との見方を示す。
同氏は高齢者層における貧困の増加を、同地域最大の社会経済的リスクだと考えている。
韓国では年功序列と年齢に基づく給与体系が一般的であり、多くの労働者は退職後の生活に十分な貯蓄をする前に、50代半ばから後半で会社から押し出される。高齢者が子供や孫と同居する複数世代家族も減り、何百万人もの高齢者がセーフティーネットを持たない状況にある。
韓国の高齢者貧困率は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も高い。OECDは同国の実際の退職年齢について、2014年に男性は73歳、女性は71歳だったと推定している。
高麗大学校(ソウル)のシン・クワン・ホ経済学教授は「企業は年功序列に基づき昇給する文化を変える必要がある。こうした文化は企業が高齢者を雇用し続けたがらない原因の一つだ。現代の高齢者は昔よりも元気で、より若い労働年齢人口の減少を補う一助となり得る」と述べた。
だが、労働市場で再出発を考える高齢者が選ぶことのできる仕事は限られており、賃金が大幅に減少することもある。こうした中、チョさんのケースでも見られるように、65歳以上に与えられる地下鉄の無料パスは多くの高齢者にとって重要な武器となる。
スキル磨き再就職
高齢者の再就職を支援するゴールデン・ジョブ・センター(ソウル市運営)では、宅配業者や駐車場係員、アパート管理人、図書館員などとして働くためのトレーニングに特に力を入れている。
韓国最大のコングロマリット(複合企業)数社で25年間働いたH・M・チョさん(63)は、同センターでこうしたコースを受ける受講者の一人。チョさんは小さな機械卸売業者でインターンの職を得たが、それを失った場合に備えてスキルを伸ばしておきたいと考えている。企業が求人広告に提示していた月額200万ウォンの給与に対し、25%の減額を申し出てインターンの職を得たという。
政府統計局の調べでは、公的または個人年金を受給している人の割合は、55~79歳の約44%。平均支給額は月額51万ウォンで、個人年金に加入していた人はそれを大幅に上回る額を受給する一方、支給額が25万ウォンに満たない人も約半数いるという。
◇
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170313/mcb1703130500010-n1.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170313/mcb1703130500010-n2.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170313/mcb1703130500010-n3.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170313/mcb1703130500010-n4.htm
(>>2以降に続く)
無料パスが「武器」
「この仕事は楽ではない。特に、重い荷物を持って地下鉄の階段を上るのは大変だ。優先席の数は限られているので、何時間も立ちっぱなしのことも多い」とチョさんは語る。彼がこの仕事で得る収入は毎月50万ウォン(約5万円)ほど。妻との2人暮らしに必要な生活費の約半分にしかならない。
韓国の国民年金制度が確立されたのは1988年のことで、チョさんの加入期間では月額60万ウォンしか受給することができなかった。チョさんの苦境は、経済成長率が低下し高齢化が進むなか、同国が直面する人口統計学上の課題を浮き彫りにしている。年金支給額が産業によって大きく異なり、地方の年金基金の多くが赤字に陥っている中国など、近隣各国にとっても人ごとではない。
アジア開発銀行の主席エコノミスト、ドンヒョン・パーク氏は「アジア北部では人口構造の急速で大規模な変化が地域一帯に広がっているため、問題が悪化するだろう。かつて同地域の成長に大きく貢献した『人口ボーナス』(総人口に占める生産年齢層の割合が上がって経済成長力が高まる期間)は、既に『人口タックス』(高齢化が成長を阻害する期間)に転換した」との見方を示す。
同氏は高齢者層における貧困の増加を、同地域最大の社会経済的リスクだと考えている。
韓国では年功序列と年齢に基づく給与体系が一般的であり、多くの労働者は退職後の生活に十分な貯蓄をする前に、50代半ばから後半で会社から押し出される。高齢者が子供や孫と同居する複数世代家族も減り、何百万人もの高齢者がセーフティーネットを持たない状況にある。
韓国の高齢者貧困率は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も高い。OECDは同国の実際の退職年齢について、2014年に男性は73歳、女性は71歳だったと推定している。
高麗大学校(ソウル)のシン・クワン・ホ経済学教授は「企業は年功序列に基づき昇給する文化を変える必要がある。こうした文化は企業が高齢者を雇用し続けたがらない原因の一つだ。現代の高齢者は昔よりも元気で、より若い労働年齢人口の減少を補う一助となり得る」と述べた。
だが、労働市場で再出発を考える高齢者が選ぶことのできる仕事は限られており、賃金が大幅に減少することもある。こうした中、チョさんのケースでも見られるように、65歳以上に与えられる地下鉄の無料パスは多くの高齢者にとって重要な武器となる。
スキル磨き再就職
高齢者の再就職を支援するゴールデン・ジョブ・センター(ソウル市運営)では、宅配業者や駐車場係員、アパート管理人、図書館員などとして働くためのトレーニングに特に力を入れている。
韓国最大のコングロマリット(複合企業)数社で25年間働いたH・M・チョさん(63)は、同センターでこうしたコースを受ける受講者の一人。チョさんは小さな機械卸売業者でインターンの職を得たが、それを失った場合に備えてスキルを伸ばしておきたいと考えている。企業が求人広告に提示していた月額200万ウォンの給与に対し、25%の減額を申し出てインターンの職を得たという。
政府統計局の調べでは、公的または個人年金を受給している人の割合は、55~79歳の約44%。平均支給額は月額51万ウォンで、個人年金に加入していた人はそれを大幅に上回る額を受給する一方、支給額が25万ウォンに満たない人も約半数いるという。
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http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170313/mcb1703130500010-n1.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170313/mcb1703130500010-n2.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170313/mcb1703130500010-n3.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170313/mcb1703130500010-n4.htm
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引用元: ・【韓国】“貧困お年寄り”深刻化 少ない年金、肉体労働で糊口しのぐ[3/13] [無断転載禁止]©2ch.net
【若者の仕事奪うからなぁコレ【韓国】“貧困お年寄り”深刻化 少ない年金、肉体労働で糊口しのぐ[3/13] [無断転載禁止]©2ch.net 】の続きを読む