中国河南省南陽市政府は２７日、同市の不動産開発業者が住民の立ち退きを進めるためにエイズ患者を動員して
「立ち退かないと感染させるぞ」などと住民を脅したとして、主犯格の５人を拘束したと明らかにした。新華社（電子版）
などが伝えた。

　開発業者が雇った立ち退き担当者が患者６人を集め、立ち退きに応じない地区に派遣。「エイズ立ち退き隊」などの
文字を家の壁に書いたり、患者である証明書を見せたりして脅したという。地元当局の土地収用担当幹部らも処分
された。

　中国紙、新京報によると、河南省では１０年ほど前からエイズ患者を使って立ち退きや借金返済を迫る事例があった。
同紙は地方政府の黙認やエイズ患者への偏見、社会保障制度の不備が問題の背景にあると指摘した。

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産経ニュース: 2014.12.27 22:47
http://www.sankei.com/world/news/141227/wor1412270032-n1.html