1: ねこ名無し ★ 2017/10/07(土) 05:04:24.39 ID:CAP_USER
先月、中国の北京を訪れた。滞在中、「グラウンドゼロ」という言葉が脳裏に浮かんだ。 グラウンドゼロは核兵器が爆発した地点または被爆の中心地を指す軍事用語だ。この単語が一般に広く知られるようになったのは、2001年の米同時多発テロでニューヨークの世界貿易センタービルが崩壊した跡地をそう呼んでからだ。
北京は韓中関係のグラウンドゼロだ。両国の外交が正常に機能せず、企業経営者の間で「中国脱出」がささやかれている。そこで出会った韓国側関係者は一様に「先が見えない」と語った。
わずか2年前の今ごろ、韓中関係は「これ以上ないほど良好」とされていた。2015年9月3日、当時の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が習近平国家主席と並び、天安門の城楼に登ったことが契機だった。
中国が軍事的に大国となったことアピールするために開いた「抗日戦争勝利・世界反ファシスト戦争勝利70周年記念行事」だった。米国、日本、欧州などの首脳は中国の招待を受け入れなかった。朴前大統領は西側の民主主義陣営から唯一出席した首脳だった。
朴前大統領は当時、日本とはほぼ絶縁状態に見えた。そんな朴前大統領が中国の「大国崛起(くっき)記念ショー」に出席する様子を米国や日本がどう考えていたかは説明せずとも分かるだろう。韓国の立場では一種の外交的な賭けだった。北朝鮮核問題の解決、韓半島(朝鮮半島)の統一、米日の合計よりも大きい韓中貿易などを考慮しての決定だった。
しかし、結果的に賭けは失敗に終わった。中国は10カ月後、韓国政府による終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定を問題として、全面的な報復に乗り出した。軍事技術的な面で見れば、THAADのミサイルやレーダーは中国にいかなる影響も与えない。北朝鮮のミサイル攻撃から在韓米軍の戦略資産を守るための最小限の防衛手段にすぎない。
中国もそうした事実を知らないはずはない。それでも韓国がまるで大逆罪でも犯したかのように責め立てている。
今回北京で聞いた話は、中国が韓国に裏切られたという感覚を抱いたことが、強硬な報復を行う重要な理由だという点だ。THAAD配備決定直前に北京入りした韓国の首相がTHAAD配備の可能性について明確に答えず、その直後に配備がなされたことに対し、中国の指導部が怒ったというのが定説のように固まっている。
それは真の理由ならば、中国はささいな感情で揺らぐ「狭量な大国」としか言いようがない。中国が感じたという不満は同盟国である米国の不快感をあらわにした視線を押し切ってまで天安門の城楼に登った韓国外交の苦悩とは比較にならない。
そうした中国側の不満は文在寅(ムン・ジェイン)政権にまで続いている。今年初め時点で中国は韓国のTHAAD配備を「どうしようもないこと」として受け入れる雰囲気に傾いていた。しかし、今年5月に文大統領の特使が北京を訪れて以降、再び強硬路線に転じたという。親中派を自称する韓国の政治家が中国に向かい、無駄な期待を抱かせた格好だ。
しかし、THAAD配備に慎重だった文在寅政権の選択の余地をなくしたのは北朝鮮による相次ぐ核・ミサイルの挑発だった。中国がそうした基本的な事実関係や情勢判断すらできない国ではないと信じている。
結局中国が現在韓国を相手に行う報復は、米国を狙った巨大な地政学的ゲームだというのが北京の外交関係者の結論だ。東アジアで覇権的地位をめぐり、そのゲームの素材として、韓国のTHAAD配備を問題視したとの見方だ。THAADが問題の全てではないため、出口はなかなか見つからない。
北京で会った学者は「韓中関係がTHAAD報復を超え、さらに険悪な時期に差し掛かっている」と述べた。韓国を見本として選択を強要する中国にとって、現時点でその計画を見直す理由はないからだ。
記者は25年前に北京の釣魚台で開かれた韓中国交正常化協定の調印式を取材した。当時の韓国外交は中国語を駆使する外交官すらなかなかいないほどだった。それから25年もたてば、中国に韓国を代え難き隣国と認識させるには十分な時間があった。
実際に韓国外交部には「チャイナスクール」ができ、韓国にも「知中派」が少なくない。しかし、それでも打つ手がない。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/04/2017100400266.html
(>>2以降に続く)
北京は韓中関係のグラウンドゼロだ。両国の外交が正常に機能せず、企業経営者の間で「中国脱出」がささやかれている。そこで出会った韓国側関係者は一様に「先が見えない」と語った。
わずか2年前の今ごろ、韓中関係は「これ以上ないほど良好」とされていた。2015年9月3日、当時の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が習近平国家主席と並び、天安門の城楼に登ったことが契機だった。
中国が軍事的に大国となったことアピールするために開いた「抗日戦争勝利・世界反ファシスト戦争勝利70周年記念行事」だった。米国、日本、欧州などの首脳は中国の招待を受け入れなかった。朴前大統領は西側の民主主義陣営から唯一出席した首脳だった。
朴前大統領は当時、日本とはほぼ絶縁状態に見えた。そんな朴前大統領が中国の「大国崛起(くっき)記念ショー」に出席する様子を米国や日本がどう考えていたかは説明せずとも分かるだろう。韓国の立場では一種の外交的な賭けだった。北朝鮮核問題の解決、韓半島(朝鮮半島)の統一、米日の合計よりも大きい韓中貿易などを考慮しての決定だった。
しかし、結果的に賭けは失敗に終わった。中国は10カ月後、韓国政府による終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定を問題として、全面的な報復に乗り出した。軍事技術的な面で見れば、THAADのミサイルやレーダーは中国にいかなる影響も与えない。北朝鮮のミサイル攻撃から在韓米軍の戦略資産を守るための最小限の防衛手段にすぎない。
中国もそうした事実を知らないはずはない。それでも韓国がまるで大逆罪でも犯したかのように責め立てている。
今回北京で聞いた話は、中国が韓国に裏切られたという感覚を抱いたことが、強硬な報復を行う重要な理由だという点だ。THAAD配備決定直前に北京入りした韓国の首相がTHAAD配備の可能性について明確に答えず、その直後に配備がなされたことに対し、中国の指導部が怒ったというのが定説のように固まっている。
それは真の理由ならば、中国はささいな感情で揺らぐ「狭量な大国」としか言いようがない。中国が感じたという不満は同盟国である米国の不快感をあらわにした視線を押し切ってまで天安門の城楼に登った韓国外交の苦悩とは比較にならない。
そうした中国側の不満は文在寅(ムン・ジェイン)政権にまで続いている。今年初め時点で中国は韓国のTHAAD配備を「どうしようもないこと」として受け入れる雰囲気に傾いていた。しかし、今年5月に文大統領の特使が北京を訪れて以降、再び強硬路線に転じたという。親中派を自称する韓国の政治家が中国に向かい、無駄な期待を抱かせた格好だ。
しかし、THAAD配備に慎重だった文在寅政権の選択の余地をなくしたのは北朝鮮による相次ぐ核・ミサイルの挑発だった。中国がそうした基本的な事実関係や情勢判断すらできない国ではないと信じている。
結局中国が現在韓国を相手に行う報復は、米国を狙った巨大な地政学的ゲームだというのが北京の外交関係者の結論だ。東アジアで覇権的地位をめぐり、そのゲームの素材として、韓国のTHAAD配備を問題視したとの見方だ。THAADが問題の全てではないため、出口はなかなか見つからない。
北京で会った学者は「韓中関係がTHAAD報復を超え、さらに険悪な時期に差し掛かっている」と述べた。韓国を見本として選択を強要する中国にとって、現時点でその計画を見直す理由はないからだ。
記者は25年前に北京の釣魚台で開かれた韓中国交正常化協定の調印式を取材した。当時の韓国外交は中国語を駆使する外交官すらなかなかいないほどだった。それから25年もたてば、中国に韓国を代え難き隣国と認識させるには十分な時間があった。
実際に韓国外交部には「チャイナスクール」ができ、韓国にも「知中派」が少なくない。しかし、それでも打つ手がない。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/04/2017100400266.html
(>>2以降に続く)
引用元: ・【朝鮮日報】中国は韓国が大逆罪でも犯したかのように責め立てている 中国はささいな感情で揺らぐ「狭量な大国」としか言いようがない
【【まだまだ躾がなってないな】「「狭量な大国」中国が、韓国が大逆罪でも犯したかのように責め立てている」朝鮮日報】の続きを読む