世界的に保護貿易主義が広がる中、韓国に対する反ダンピング規制の件数が年初来25％増えたことが韓国貿易協会の集計で分かった。

　それによると、世界各国が年初来韓国に実施している反ダンピング規制は132件で、昨年全体（106件）に比べ24.5％増加した。先進国、新興国を問わず、韓国に対する反ダンピング規制が増加しており、韓国の輸出が挟み撃ちに遭っている格好だ。

　国・地域別に見ると、インドが昨年の1件から今年は8件に増加したのが最多だった。2位米国は昨年の1件から今年は4件に増えた。欧州連合（EU）、パキスタン、台湾、タイ、トルコはいずれも2件で、いずれも昨年より規制件数が増えた。

　韓国貿易協会のハン・チャンフェ通商協力室長は「全世界の貿易が縮小する状況で、各国が輸入規制を強化する可能性が高く、相手国が輸入規制を発動する前に先手の対応が求められる。目先の業績を目的に低価格で輸出し、相手国に規制の口実を与えることがあってはならない」と呼びかけた。

金承範（キム・スンボム）記者

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