1: ダーティプア ★@\(^o^)/ 2014/07/31(木) 14:20:48.69 ID:???.net
朝鮮紀行〈食〉②/大豆
「原産地」は朝鮮か?
大豆が朝鮮民族に欠かせない食材である理由は?
大豆の原産地が朝鮮であることと無関心ではあるまい。
「平壌消息」というビデオ番組では、「大豆の原産地朝鮮」であるという内容が放映されていた。
そこで解説者のパク・チョル研究士(社会科学院、歴史研究所)は、考古学的な発掘資料により、原始時代末期の平壌市ナムギョン遺跡、
ピョデ遺跡から大豆が発掘されたと述べながら、これは紀元3000年中盤の古代朝鮮の時期に認定できると説明した。通説では旧ソ連の
遺伝学者が豆の原産地は昔の高句麗の土地(中国東北部)であったと述べていて、一般的には今でも有力な見解とされている
(「韓国食生活の歴史」、李盛雨著)。一方、中国では周の時代(紀元前1027~227年)の「詩經」で始めて登場し、日本では弥生時代
(紀元前約500年~紀元後300年)の炭化した豆が見つかっている。つまり解説者は、大豆が「昔の高句麗の土地が原産地である」という説
よりも古い時代の平壌周辺の遺跡から発掘されたと主張していることになる。
そもそも紀元3000年中盤の古朝鮮(檀君)時代は青銅器を使用しており、当時すでに豆以外の五穀が見つかったことから、ウリナラは
高度な農耕技術を持っていたといえる。さらに大豆のさまざまな加工、料理等に注目すると「大豆の原産地は朝鮮」であることを裏づける
ヒントを探すことができる。
「朝鮮食物誌」(鄭大聲著)によると、大豆を原料とした味噌や醤油は、一般的に中国から渡来した食品と言われているが、原型は朝鮮
から来たとされ、それは大豆の原産地が朝鮮だからこそ生まれた民族の知恵だと述べている。さらに大豆もやしは「朝鮮民族の発明食品」
としながら先祖の優れた知恵についてこと細やかに記している。なかでも屋内で土地を使わず冬野菜を作り、ビタミンC摂取法を解決した
という点、温度や水を人間の思い通りに調節する技術を得て、もやしの収穫時期をある程度意のままにできるようになったとされる点は
特記すべき事柄だろう。
そのほか「土醤グッ」(토장국、味噌汁)は今から約1500年以上も前から平壌中部地方を中心に食され、現在も旬の食材をふんだんに
取り入れたさまざまな種類がある(朝鮮料理講座)。
私たちの祖先は、長い間豆を栽培する過程で、農作業、料理等に関連する成句、諺も豊富に使い言語生活を送ってきた。例えば
「大豆まいた所に大豆生え、小豆まいた所に小豆生える」(콩 심은데 콩 나고 팥 심은데 팥 난다~ある事柄や理由には必ず結果が
ついてくるという意味)などが代表的だ。その数は百数十個におよび、中国の数十個よりもはるかに多いことから、大豆が朝鮮民族の
食を支えてきた食材といえる。
平壌在住の姉の家を訪ねた時、塩茹でした枝豆をホテルで食べたことを話すと、「枝豆はないけど純豆腐(순두부)だったらあるわ。
食べる?」とご馳走してくれた。醤油ベースの薄いスープに大豆から作ったやわらかめの豆腐、豆独特の香ばしい匂いとスープの味が
よく絡み合っていた。そこへヤンニョンを入れるとしっかりした味となりそれもまたよい。平壌で食べる純豆腐ゆえに味わい深く食べられた。
(金貞淑、朝鮮大学校短期学部生活科学科教員)
ソース:朝鮮新報 2014.07.30 (13:22)
http://chosonsinbo.com/jp/2014/07/sk730/
朝鮮のトジャングッ(味噌汁)
「原産地」は朝鮮か?
大豆が朝鮮民族に欠かせない食材である理由は?
大豆の原産地が朝鮮であることと無関心ではあるまい。
「平壌消息」というビデオ番組では、「大豆の原産地朝鮮」であるという内容が放映されていた。
そこで解説者のパク・チョル研究士(社会科学院、歴史研究所)は、考古学的な発掘資料により、原始時代末期の平壌市ナムギョン遺跡、
ピョデ遺跡から大豆が発掘されたと述べながら、これは紀元3000年中盤の古代朝鮮の時期に認定できると説明した。通説では旧ソ連の
遺伝学者が豆の原産地は昔の高句麗の土地(中国東北部)であったと述べていて、一般的には今でも有力な見解とされている
(「韓国食生活の歴史」、李盛雨著)。一方、中国では周の時代(紀元前1027~227年)の「詩經」で始めて登場し、日本では弥生時代
(紀元前約500年~紀元後300年)の炭化した豆が見つかっている。つまり解説者は、大豆が「昔の高句麗の土地が原産地である」という説
よりも古い時代の平壌周辺の遺跡から発掘されたと主張していることになる。
そもそも紀元3000年中盤の古朝鮮(檀君)時代は青銅器を使用しており、当時すでに豆以外の五穀が見つかったことから、ウリナラは
高度な農耕技術を持っていたといえる。さらに大豆のさまざまな加工、料理等に注目すると「大豆の原産地は朝鮮」であることを裏づける
ヒントを探すことができる。
「朝鮮食物誌」(鄭大聲著)によると、大豆を原料とした味噌や醤油は、一般的に中国から渡来した食品と言われているが、原型は朝鮮
から来たとされ、それは大豆の原産地が朝鮮だからこそ生まれた民族の知恵だと述べている。さらに大豆もやしは「朝鮮民族の発明食品」
としながら先祖の優れた知恵についてこと細やかに記している。なかでも屋内で土地を使わず冬野菜を作り、ビタミンC摂取法を解決した
という点、温度や水を人間の思い通りに調節する技術を得て、もやしの収穫時期をある程度意のままにできるようになったとされる点は
特記すべき事柄だろう。
そのほか「土醤グッ」(토장국、味噌汁)は今から約1500年以上も前から平壌中部地方を中心に食され、現在も旬の食材をふんだんに
取り入れたさまざまな種類がある(朝鮮料理講座)。
私たちの祖先は、長い間豆を栽培する過程で、農作業、料理等に関連する成句、諺も豊富に使い言語生活を送ってきた。例えば
「大豆まいた所に大豆生え、小豆まいた所に小豆生える」(콩 심은데 콩 나고 팥 심은데 팥 난다~ある事柄や理由には必ず結果が
ついてくるという意味)などが代表的だ。その数は百数十個におよび、中国の数十個よりもはるかに多いことから、大豆が朝鮮民族の
食を支えてきた食材といえる。
平壌在住の姉の家を訪ねた時、塩茹でした枝豆をホテルで食べたことを話すと、「枝豆はないけど純豆腐(순두부)だったらあるわ。
食べる?」とご馳走してくれた。醤油ベースの薄いスープに大豆から作ったやわらかめの豆腐、豆独特の香ばしい匂いとスープの味が
よく絡み合っていた。そこへヤンニョンを入れるとしっかりした味となりそれもまたよい。平壌で食べる純豆腐ゆえに味わい深く食べられた。
(金貞淑、朝鮮大学校短期学部生活科学科教員)
ソース:朝鮮新報 2014.07.30 (13:22)
http://chosonsinbo.com/jp/2014/07/sk730/
朝鮮のトジャングッ(味噌汁)
【ところで豆腐の起源は? 【朝鮮新報】大豆の原産地は朝鮮[07/31]】の続きを読む