1: ジャン・ポール◆Vkp7zYl5.c 2016/02/29(月)13:01:54 ID:Yf3

前略:経済力は軍事力の基盤だ。韓国の国民総所得(GNI)は北朝鮮の44倍。しかし経済的な優位が
軍事力の優位を保証するわけではない。19世紀初頭の中国は世界の経済(GDP)の33%を占めていた
が、せいぜい5%程度の英国に敗れた。日の沈まない帝国は1870年に最高潮を迎え、9%に達するが、そ
れでも植民地のインドより弱かった。


 1875年、日本は朝鮮に開放を迫り、軍艦「雲揚号」を江華島に送り込んだ。そのころ両国の経済力
にさほど大きな差はなかった。日本の1人当たり国民所得(GDP)は737ドル(1990年のドル基準)、
朝鮮は604ドルというレベルだった。経済力の差だけで見れば、恥辱の歴史は生まれなかったはずだ。

 結局、朝鮮が膝を屈したのは日本の軍事力のためだった。日本は英国・米国の先端技術を導入し、
新しい軍艦を建造した上、大砲や銃の性能も向上させたのだ。朝鮮のエリートたちが産業革命を「野
蛮人らの邪悪なこと」程度にしか考えていなかったのとは対照的だった。


中略:韓国は植民地からの解放後に経済成長の恩恵に預かった。東ドイツの崩壊後には勝利に酔って
北朝鮮の同胞へ手を差し伸べたが、北朝鮮は核とミサイルを開発した。


 健全な経済力は、国民においしい食べ物と暖かい服をもたらしてくれる。しかし強い軍事力は目・
耳・口で楽しめるものを何一つもたらすことができない。このため十分に食べ物のある国民は重要な
真理を忘れたまま暮らすことになる。軍事力のバランスが完全に崩壊して敵の足の下敷きになるまで、
自分の財産と命を守る軍事力の育成に取り組まないのだ。

 強い経済力も、強い軍事力の前では小さなちりのようにはかない存在だ。経済力の豊かさが軍事力
によって守られなければ、反対に国の滅亡を招く原因となるものだ。スペインのピサロが黄金の国・
インカ帝国を征服したときがそうだった。ピサロは大砲や銃で武装したわずか180人の兵士で、やりと
弓を持って立ち向かう数万人のインカの戦士らと戦った。優れた武器のおかげで簡単に勝負がついた
のだ。ピサロはインカの王を捕えると、一つの部屋を金塊で、さらに二つの部屋を銀塊でそれぞれ埋
め尽くすよう要求した。

 国を襲った騒乱の中、真っ先に弱ったのはインカの貴族たちだった。ピサロと話し合って合意する
ことが、王を救い国を守る道だと主張した。ピサロの望み通りに金・銀・エメラルドをささげた。貴
族たちはピサロが王を殺害し、黄金の国を亡ぼすだろうとは夢にも思っていなかった。

 北朝鮮による核の危機が続けば、韓国内部の反発も一層高まるはずだ。進歩勢力や、開城工業団地
閉鎖による被害を受けた企業の反発は、当然ともいえる現象だ。しかし決定的な瞬間が来れば、これ
まで経済成長の恩恵を受けてきた勢力が厄介な存在になってくるだろう。彼らは自分の所有する50階
建てビルディングや高級車を守るために北朝鮮と適度に対話し、合意することが懸命だと主張するは
ずだ。本当に怖いのはこのような内部の敵だ。

つづく

省略部の詳細はソースで
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/02/26/2016022602158.html

引用元: ・【朝鮮日報コラム】日本のように核を落とされた後に千羽鶴を折っても意味はない[2/28]

【他人様を不愉快にさせる天才だな【朝鮮日報コラム】日本のように核を落とされた後に千羽鶴を折っても意味はない[2/28]】の続きを読む