1: ジャン・ポール◆Vkp7zYl5.c 2015/10/03(土)03:15:36 ID:Rqd
「中国との間で韓半島(朝鮮半島)の平和統一について深く話し合った」。今月初めの韓中首脳会
談の後、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が最初に発した言葉だ。これは韓国の政府や民間に広がって
いる、中国に対するバラ色の期待を圧縮したものといえる。それは厄介者の北朝鮮を、中国が見捨て
る日が来るのではないかという期待だ。だが、冷厳な国際政治は、このような楽観論を拒否するもの
だ。韓国主導の統一に向けたシナリオを中国が認めた証拠はない。
中略:中国は平和統一を支持するとしているが、武力統一には反対し、外国の介入にも反対している。
それは米軍の駐留する統一朝鮮を容認しないという意味であり、朝鮮戦争以来、変わっていない。
「核保有国・北朝鮮」の誕生で合意に基づく統一は不可能になり、平和裏な吸収統一しか道はなくなっ
た。「統一こそが北朝鮮の核問題の究極の解決策だ」という朴大統領の言葉は正しい。だがそれは習
主席との利害が衝突することを意味する。
韓国の国民と指導者が統一に向けた基礎を築くためには、中国への「片想い」からくる依存的な考
え方をまず打破すべきだ。外交で真心のこもったもてなしを受けたからといって、国家の大戦略とは
冷静に区別しなければならない。中国の巧みな話術に振り回される2015年の韓国の風景は、1880年に
駐日中国公使の何如璋が英国の公使に言い放った言葉を連想させる。「ひそかに力を誇示しながら親
切に接すれば、簡単に従う朝鮮人たちはまるで子どものようだ」という発言だ。
韓国の先祖たちは、帝国・中国が設定した中華秩序を骨の髄まで受け入れた。先進的な文化の受け
入れと、弱小国の生き残りのため、実利的な次元を大幅に超越した積極的な受け入れだった。中国を
文明の中心と考えて事大(大国に従う)しながら、自国を「小中華」として自慢した。とりわけ、
1644年に明が滅亡した後、朝鮮民族の小中華意識は「小さな中国」の自画像まで描いた。中国の辺境
の異民族が全盛期に世界の中心を自負し、その頂点に立つ者が「皇帝」を自称していたのとは異なり、
朝鮮は自らを「東国」と呼びながら中国に従った。まさに骨の髄までといえる中国への片想いだった。
だが、かつての韓半島の中国への片想いというDNAを、今日再現するというのは時代錯誤であり、
むしろ統一の障害となりかねない。韓国は民主化と経済発展をともに実現したが、これは中国には夢
のまた夢だ。中国の民主化は「帝国・中国」の解体をもたらすからだ。このため経済的な利害関係を
除けば、韓国が中国に片想いをし続ける理由は全くない。世界の「2強」となった中国の世界戦略を、
韓国の依存的な考え方へとねじ曲げて解釈するのは、危険千万なことだ。日本の「普通の国」への変
革の動きに怒りをあらわにする韓国人の感情的な反応も、韓国で戦略的な考え方が不十分という事実
を立証する。民族主義的な熱情が過剰になると、統一という大局を見誤ることになりかねない。
つづく
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/02/2015100200644.html
談の後、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が最初に発した言葉だ。これは韓国の政府や民間に広がって
いる、中国に対するバラ色の期待を圧縮したものといえる。それは厄介者の北朝鮮を、中国が見捨て
る日が来るのではないかという期待だ。だが、冷厳な国際政治は、このような楽観論を拒否するもの
だ。韓国主導の統一に向けたシナリオを中国が認めた証拠はない。
中略:中国は平和統一を支持するとしているが、武力統一には反対し、外国の介入にも反対している。
それは米軍の駐留する統一朝鮮を容認しないという意味であり、朝鮮戦争以来、変わっていない。
「核保有国・北朝鮮」の誕生で合意に基づく統一は不可能になり、平和裏な吸収統一しか道はなくなっ
た。「統一こそが北朝鮮の核問題の究極の解決策だ」という朴大統領の言葉は正しい。だがそれは習
主席との利害が衝突することを意味する。
韓国の国民と指導者が統一に向けた基礎を築くためには、中国への「片想い」からくる依存的な考
え方をまず打破すべきだ。外交で真心のこもったもてなしを受けたからといって、国家の大戦略とは
冷静に区別しなければならない。中国の巧みな話術に振り回される2015年の韓国の風景は、1880年に
駐日中国公使の何如璋が英国の公使に言い放った言葉を連想させる。「ひそかに力を誇示しながら親
切に接すれば、簡単に従う朝鮮人たちはまるで子どものようだ」という発言だ。
韓国の先祖たちは、帝国・中国が設定した中華秩序を骨の髄まで受け入れた。先進的な文化の受け
入れと、弱小国の生き残りのため、実利的な次元を大幅に超越した積極的な受け入れだった。中国を
文明の中心と考えて事大(大国に従う)しながら、自国を「小中華」として自慢した。とりわけ、
1644年に明が滅亡した後、朝鮮民族の小中華意識は「小さな中国」の自画像まで描いた。中国の辺境
の異民族が全盛期に世界の中心を自負し、その頂点に立つ者が「皇帝」を自称していたのとは異なり、
朝鮮は自らを「東国」と呼びながら中国に従った。まさに骨の髄までといえる中国への片想いだった。
だが、かつての韓半島の中国への片想いというDNAを、今日再現するというのは時代錯誤であり、
むしろ統一の障害となりかねない。韓国は民主化と経済発展をともに実現したが、これは中国には夢
のまた夢だ。中国の民主化は「帝国・中国」の解体をもたらすからだ。このため経済的な利害関係を
除けば、韓国が中国に片想いをし続ける理由は全くない。世界の「2強」となった中国の世界戦略を、
韓国の依存的な考え方へとねじ曲げて解釈するのは、危険千万なことだ。日本の「普通の国」への変
革の動きに怒りをあらわにする韓国人の感情的な反応も、韓国で戦略的な考え方が不十分という事実
を立証する。民族主義的な熱情が過剰になると、統一という大局を見誤ることになりかねない。
つづく
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/02/2015100200644.html
引用元: ・【中韓】寄稿:韓国のDNAに刻まれた中国への片思い[10/02]
【それは本能っていうんじゃないのかww 【中韓】寄稿:韓国のDNAに刻まれた中国への片思い[10/02]】の続きを読む