『英雄』を演出するユン・ホジンacom（エイコム）インターナショナル代表は3日午後、
ソウル市中区の安重根義士記念館で記者会見を開き、
「12月20日から21日まで900席規模のハルビン市少年宮で『英雄』を合計4公演行うことになった」と明らかにした。

義挙（伊藤博文狙撃）105周年を記念し、ハルビン市の招待で行われる今回の公演には、
中国側が劇場貸館料や機器レンタル料といった現地経費を支援する。
韓国公演団は出演者やスタッフなど約90人で、主人公の安重根役は今年1月、
ソウル「芸術の殿堂」公演で同役を務めたカン・テウルが演じる。

今回の公演は、中国のハルビン駅に今年1月「安重根記念館」が建設されたことに対する感謝という
意味合いもある。『英雄』制作スタッフは義挙100周年に当たる2009年から中国公演を推進してきた。

ユン代表は「当時はハルビン市当局が日本との関係などを考慮して公演許可を出さなかった」と話す。
『英雄』中国公演はそのまま、しばらく立ち消えとなっていたが、
今年3月にハルビン市経済副市長一行がソウルを訪れた際、再び取り上げられた。
ユン代表ら制作会社関係者らが5月と8月の2回にわたりハルビン市を訪れ、先月28日に招待状が届いた。

こうした過程で中国側からは「中国人俳優が出演する中国語公演で『英雄』を現地上演してはどうか」
との提案があったという。中国語公演用に2チームを組み、1チームはハルビン市で常設公演を行い、
もう1チームは全国で巡回公演をするということだ。

ユン代表は「提案を受けて検討しているところだ。
来年ハルビンで1600席規模の大劇場が開館するのに合わせて上演するという考えもある」と語った。
国際音楽祭を開催しているハルビン市は、ミュージカル育成計画も持っており、
ユン代表によると、韓流ミュージカルを積極的に学ぼうとしているとのことだ。

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