1: 蚯蚓φ ★@\(^o^)/ 2016/04/19(火) 00:01:49.53 ID:CAP_USER.net
 韓国社会の「休火山」である上古史をめぐる議論が、再び溶岩を噴出し始めた。ここ数年、在野の歴史学者と一部政治家からの激しい攻勢にさらされていた大学の学者たちが、ついに反撃に出たのだ。韓国古代史学会は3月初め、大学の重鎮・中堅の歴史学者が古代史の主要テーマに関する研究現況を一般の人々に伝える市民講座を始めた。古朝鮮の領土、漢四郡の位置、広開土王陵碑、任那日本府など国民の関心が高いホットイシューについて、専門家が自ら講義に立つことにしたのだ。また一般向けの歴史季刊誌『歴史批評』春号は、古代史研究者たちが在野の歴史学者を批判する特集を掲載した。

 本能的な愛国心から生まれた、検証されていない上古史に関する主張がインターネット上で飛び交い、書籍化され、さらには国会までを騒がせているなか、専門学者たちが大衆との疎通に乗り出したことは喜ばしい。韓国社会で上古史への認識が定まっていないのは、大学の歴史学者たちの責任が大きい。専門家たちが国民の関心に十分応えていない隙間を、在野の歴史学者たちによる大衆向け書籍が埋めたのだ。忘れたころに再燃する上古史をめぐる議論が、状況の深刻さに気づいた専門家たちによって整理される契機になるよう願っている。

 だが、講座の様子を見てひやひやしているのも事実だ。韓国古代史学会の市民講座は400人を超える聴衆が集まり盛況を博しているが、攻撃的な質問が続出し、会場には緊張感が漂っている。講座のテーマと関連のある在野の学者団体が警告の書簡を送りつけてきたこともあった。いつ火山が大噴火するか分からない状況だ。

 こうしたなか、一部の若手大学研究者たちが在野の歴史学者を「類似歴史学」「えせ歴史学」などと批判していることを危惧している。1970-80年代に上古史をめぐる議論が噴出した際、大学の歴史学者に激しくかみついた主役たちが歴史学と無関係だったのとは違い、今の在野の歴史学者たちは大半が歴史関連の博士学位を持っている。また、狭義での古代史研究者ではないものの、古代史に関する論文や著作を出している識者までを「えせ」と呼ぶのは、学問的な仕切りにとらわれた短見に思える。

 もちろん、こうした荒っぽい表現が、大学の学者たちの歴史観を「植民史観」と決め付ける一部の在野の学者に対する応酬だということを知らないわけではない。彼らは大学の学者たちを「植民史観の末裔」と呼び「植民史観を解体すべき」と声高に叫ぶ。さらに一部の政治家や社会リーダーがこれを支持し、一緒になって大学の学者たちを非難している。20世紀初めの日本による植民地統治を支えていた植民史観が、21世紀の韓国で大学歴史学界を支配しているという主張は、こじつけにすぎない。しかし、政治攻勢に別の政治攻勢で対応するのは学問的ではなく、理性で解決すべき論争に感情で対応する状況をもたらす。

 現在、上古史の研究者は在野の歴史学者、大学歴史学界の主流派と非主流派に分けられる。このうち、大学の非主流派の学者たちは主流派が見逃していた部分を追求し、新たな地平を開いてきた。「植民史観」と「えせ歴史学」の対立構図は、こうした実態にふたをしてしまう。今、私たちに必要なのは朝鮮王朝時代の派閥争いを思わせる感情的なレッテル張りではなく、オープンな姿勢で理性を持って対話し、討論することだ。

李先敏(イ・ソンミン)先任記者
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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版【コラム】「えせ歴史学」「植民史観」…レッテル張りに勤しむ韓国の歴史学者たち
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/04/15/2016041501649.html

引用元: ・【韓国】 「えせ歴史学」vs「植民史観」…レッテル張りに勤しむ韓国の歴史学者たち/朝鮮日報コラム[04/17]

【それができるんならもう韓国じゃないよね【韓国】 「えせ歴史学」vs「植民史観」…レッテル張りに勤しむ韓国の歴史学者たち/朝鮮日報コラム[04/17]】の続きを読む