中国メディア・環球網は２８日、外国人観光客が見ると驚くという、韓国でのタコの生食文化について紹介する記事を掲載した。

日本人が刺身を好むのと同様、韓国人は「タコは捕まえてきてそのまま食べるのが一番いい食べ方」と言う。そうすることで、
タコ本来の味が楽しめるほか、韓国人の勇気が示されるのだとか。

現地人が言う「踊るタコ飯」は、処理して気絶させたタコを丼の上に置き、そこに醤油を垂らす。タコがまるで感電したかのように
踊りだすというものだ。韓国人にとってはおいしい料理なのだが、多くの外国人観光客は腰を抜かす。

韓国でのタコの生食は、南部の港町の漁師飯が起源とされる。生食されるテナガダコは普通のタコと異なり、海辺の湿った泥の中
にいる。捕まえるには潮の状況を正確に把握し、引き潮で出現するタコの呼吸孔を探して掘らなければならない。

韓国に到着すると、韓国人の友人が「ここで気絶ダコを食べなければ韓国に来たとは言えない」と語った。「気絶ダコ」とは韓国の
名物料理のことだ。その作り方は至って簡単。まず、頭を切り落とし、残った足をザルの中に入れて一方向に揉む。タコについて
いた泥や砂をきれいに洗い落とすのと、こうすることで肉質が柔らかくなるのだという。

揉み込むことで気絶させたタコを箸でつまみ、唐辛子味噌を付けるとその刺激であたかも覚醒したかのように動き出す。
一つ口の中に入れてみると、タコの吸盤がたちまち自分の口に吸い付いた。タコが生きていて、自分の口と戦っているような感覚だ。
韓国人はこのような豪快な食べ方を好むのである。「よく噛んで飲み込まないと、喉に吸い付かれて大変なことになる」と注意された。
ただ、食感は煮たように柔らかい。これはすべて先ほどのもみ込み作業のおかげだ。

韓国の海産物市場では、店のタコが新鮮であることを証明するために唐辛子味噌を用意して客に試食させる店を複数見かけた。
まっすぐにしたタコの足を箸に巻き付けて食べるというスタイルだ。うまく口の中に入らずに、足が顔や鼻に吸い付いてしまう客もいて、
見ていると可笑しい。しかし、その一方でいささかの恐怖も覚えるのである。

（編集翻訳　城山俊樹）

ソース：FOCUS-ASIA　2014年11月28日 23時24分
http://news.livedoor.com/article/detail/9519905/